クリオ3RS タイミングベルトの交換
SessAアルミクランクプーリを添えて


クリオ3RS は初回メンテナンスでのお預かり中です。走行距離の少ないお車ですが、年数経過を懸念しタイミングベルトの交換も合わせて行う事に。塩害を受けてか、下回りやエンジンルーム内アルミパーツに酸化現象が見受けられます。今回の整備の一環でスチーム洗浄と防錆処理も行います。

今回お預かりしているクリオのお客様は、以前はプジョー106にお乗りでした。2000年代初頭に当社で白の106をご購入頂いた経緯がありまして、その頃の私は20代半ば。今よりも色々な意味で若かったのだろうと振り返りました。

106からクリオ3は、乗換ケースとして非常に多いです。最後に選ぶ自然吸気・マニュアルミッションとして最適な車だと思います。今後、増えることのない車種ですので末永く付き合える1台を今のうちに探すのは正解ですよ。

ベルト交換の際に気になったのは、タイミングの微妙なズレ。1番シリンダのトップをダイアルゲージで検出し、カムシャフトポジションを確認します。

専用のツールでカムシャフトの位置を確認するのですが、ツールがうまく一致しません。少量のズレはよくありますが、今回は結構なズレです。エンジン出力にも影響が出てきそうです。こんな状態であってもエンジンは普通に始動しますが、状況を知ると気持ちの良いことではありません。
なんだかエンジンの調子がイマイチという原因の中に、こういう要素が潜む場合もありますのでバルブタイミングは重要です。

各部を組み換え、その後はエンジンマウントやクランクプーリ、サーモスタットといった水回りの消耗品も交換を進めます。

タイミング位置関係はしっかりと出ました。

SessAクランクプーリとシャシカップ・ブレンボとのコラボ。エンジンレスポンスが明らかに変化する軽量クランクプーリはお勧めです。

エンジンのアッパーマウントの新旧比較では、へたり具合がよく分かります。

冷却系統の消耗品の組み換えを行いながら、復旧作業を進めます。

Written by Hashimoto

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