レアグレードな 406クーペ 2.0L MT
クラッチ系統の整備 続き


希少な左ハンドル 2リッター マニュアルの406クーペの作業を続けます。前回の作業において、フライホイールの歪みを発見し、組替えるところで終了していました。
今回はトランスミッションの搭載前に施工する内容を進めていきます。

結構汚れていたミッションケースですが、スチーム洗浄にて美しくなりました。海外はスチーム洗浄という習慣はあまり無いのでしょうね。中古車並行輸入で入って来た車は大抵の場合、いろんな箇所が結構汚れています。

トランスミッションのフロントシールを兼ねた、レリーズベアリングホルダー・レリーズベアリングを操作するレリーズレバー・そのレバーの指示をするピボット・小さなベアリングがレリーズレバーです。どれも今で無ければ交換の出来ない部品です。

車体側は、サスペンションの一部を交換します。ロワアームに繋がるボールジョイントですが、アクスル側に下向きで装着されています。ボールジョイントに封入されているグリスは、重力に従って下方へ流れ易い様で、その為にガタを発したりする事が多いのがこの部品です。

アクスルのロワ側なので、この位置に装着されています。

この部品の交換は、作業難易度が どうこう という問題と言うよりも、緩むのか・緩まないのか これが最重要項目です。
専用ツール無しには作業が出来ないことも有名です。


なんとか無事に組み替えを終える事が出来ました。それにしても、今回の406は錆の見た目の割に作業が難航すること無く終えられたのは奇跡にも思えます。

洗浄を行っておいたサブフレーム、落とせる錆はグラインダーで除去し、普段は行わない黒塗り塗装で仕上げておきました。塗装する必要が無ければ、ベタベタと塗ってしまうのはあまり好みではありません。今回ばかりは塗らずにはいられない状態でしたので。


塗装前の見た目はこんな感じです。これでもグライダー処理後なので、錆の見た目は少し落ち着いています。

この後は、各部を組み付けてひとまず動く状態に復帰をします。

Written by Hashimoto

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