フィアット・パンダ2 足回りの整備
ショックアブソーバの交換も追加に..
イタリアンスモールの使いやすいクルマのナンバー1にノミネートされるパンダ2は、点検整備でお預かり中です。前回の整備の際に先送りした作業を中心に今回は行います。前回はクラッチ及びデュアロジック系統の作業を施工させて頂きました。
今回のメイン作業は、サスペンション系統のリフレッシュです。フロントストラットのアッパーマウントの劣化が酷く、大きな遊びが発生してたのが気になっていたので、マウントを交換します。
ポッコンと浮き上がっている隙間。これがマウント劣化により進行する遊びの増加量です。ある意味バロメータですね、この隙間が。ゴムが沈んだ分隙間が増える仕組みです。
マウントを交換する為、ストラットを外しました。新旧比較でさらに違いが分かります。マウントラバーを横方向から見た際の厚みが異なります。
ダンパーを分解し、ショックアブソーバを確認すると。
あれ?縮み側は正常ですが、伸び側減衰機能が破損していそうです。縮める際はしっとりなのですが、伸ばそうとすると伸びてきません。パンダ2のダンパーにはこの症状が稀に発生しています。無理やり伸ばすと伸びては来るのですが、ものすごく硬いのです。
急な追加ですが、ダンパーも交換をさせて頂く流れとなりました。使用するのはビルシュタインのB4ダンパーです。純正の良さを活かしながらも、味付けはビルシュタインらしさを感じる事の出来るおすすめの製品です。スポーツダンパを組む機会が多い当社ですが、純正らしさを尊重する事も得意です。
マウントの遊び隙間も無くなり、シャキッとした乗り心地が楽しめます。
引き続き作業を進めます。
Written by Hashimoto