工場通信

隠れファンの多い1台 30万キロ越えの156JTS
今回はリヤサスペンションの改善

入庫していると、興味を持たれる方の多い156JTS 30万キロです。過去にも色々な記事で登場して貰っていますので、随分と認知度が上がっている様です。今回は、リヤのサスペンション・アッパーマウントが抜けた！という事でお預かり作業となりました。

この156には、非常に上質なワンオフサスペンションを装着しています。リンク先の記事は、今回の156では無くV6モデルの際のものです。
JTSのユーザー様は大の釣り好きという事もあり、リヤアッパーマウントのピロ化を懸念されていた事が理由で今日に至るまではノーマルのラバーマウントを使用していました。理由は、悪路での乗り心地の悪化を心配してです。
でも、やっぱりこの手のダンパーにはノーマルマウントでは持たないのですよね。

分解すると、見事に抜けていました。力の入力が変わる事が主な原因です。

というわけで、リヤもピロアッパーマウントを装着する事にしました。ダンパーの持ち味を活かすにはやはりピロアッパーマウントはお勧めです。

組み替えの際には、リヤのサスペンションのなが～いボルトは、度々交換します。曲がりが発生していることが多いからです。ここが曲がっていると、後のアライメント作業の際に悪影響が出てきますので。

作業後のサスペンションテストにおいて、驚くような結果がでてきました。


前後の路面粘着率の高さにビックリです。リヤをピロ化したことにより、余計な遊びを発する場所が無くなった為です。路面からの入力の全てをタイヤとダンパー＆スプリングで完全に抑制している証拠です。

心配していた乗り心地ですが、バツグンに良いです。
スポーツコンフォートの名に恥じない究極の仕上がりではないかと思います。

近日意中に納車が出来そうですので、感想をお伺いするのが楽しみです。

Written by Hashimoto