よくある現象 147.156 シフトレバーのグラグラ修理
アルファロメオ147を車検整備でお預かりしています。グッドコンディションを維持する1台なのですが、気になる事が。シフトレバーが「グラグラ」なのですね。受け入れ時にお客様にご確認したところ「初めにレッドポイントに来た時から言われてるけど、自分自身はあまり気にならない」との事でした。でも思うに明らかにグラグラは以前に増して酷くなっています。普段から触れていると気にならない、車の症状アルアルだと思います。147のシフトレバーのグラグラ発生ポイントは大きく分けて2か所に発生します。一つはシフトレバーの付け根。もう一つはシフトワイヤー末端に備わるジョイント部です。
今回の症状は、当初からのグラグラに加えてワイヤーの末端のグラつきが追加されたものです。普段から乗っていると気にならないんですよね。今回はシャキッとしたフィーリングに戻すお勧めをしたところ、ご了承をいただきました。
作業は結構大変でして、エキゾーストパーツを外す必要も有ります。ここの錆が酷くて今回は取り外しに難航しました。
レバー取り付け部から、ワイヤーまですべてを取り外します。重たい部品です。
まずは、シフトベースから修理します。もう少し施工時期が早ければ効率の良い部品供給があったのですが、既に生産終了になっていて少し残念です。この部分の構造は車種や年式により色々です。147の後期モデルは、修理して再使用する事をあまり考慮していない構造です。ベストはベース一式を交換する事ですが、先述の通り生産終了です。なんとしても治すべく試みます。
交換可能な個所はこれだけ。白色の樹脂が減ってくるのです。ここが減るとガタガタしてくるわけですね。銀色のピンは、抜いたら再使用が出来ません。というよりも抜きやすい作りでも無いという。
ボルトとナイロンロックナットでピンの代用を行いました。ミリサイズのボルトでは細すぎる為、インチサイズを使用しています。インチサイズがドンピシャです。
シフトケーブルは入手可能で安心しました。こういうところが終了してしまうと致命的ですからね。
錆びのひどかったエキゾーストパーツは、丁寧・慎重に外しボルトの存在は無事でした。ダイスやタップでネジ部を修正し組付けます。
引き続き作業を進めます。
Written by Hashimoto