クラシックミニを現代の診断機器で整備する
BOSCH SDL+CLASSIC MINI
点検整備を進めるクラシックミニは、30年来使用した部品の不具合を、車が生産された当時は無かった整備機器で不具合を見つけました。
不具合箇所は、画像のプロポーショニングバルブです。ABSの様なシステムは備わらない車両ですので、車重の軽いリヤ側ブレーキが急制動時にロックしてしまわない様に、前後の油圧をコントロールする役割を持ちます。
SDLテストにおけるブレーキテストにおいて、制動力の違和感を感じました。
リヤ側ブレーキが、制動力の立ち上がりが緩く、最大制動力まで達する事ができません。
プロポーショニングバルブ内部の働きが鈍り、正常作動が出来ていない様です。
バルクヘッド部に固定されているバルブを交換する事になりました。
作業後は、本来の制動力まで効き具合が回復し、リヤ側の制動も範囲内の効きを確認出来ました。
昨年の車検時には、違和感が無かったのですがこの一年の間に不具合が発生した事と思われます。
車側からすると、テスターにより不具合を発見されるとは思っていなかったでしょうね。
オールドカーにも最新鋭の設備で点検を行う事で、潜む不具合の発見に役立っています。
Written by Hashimoto