ハブボルト固定式⇒ホイールナット固定式に変更
ルーテシア3RS
私どもの取り扱う車は、ホイールの固定方式がボルト留めである事が主流です。国産ではボルト留めでは無く、ハブ側から生えたボルトにナットで固定するのが主流です。
何が違ってくるかと言えば、ホイールの付け替えのし易さです。ハブからボルトが生えていればホイールをボルトに引っかけて仮固定が可能です。逆にボルト留めですと、ハブに合せたホイールがズレないような配慮や、最近多いブレンボキャリパーへの干渉にも気を付けなければいけません。
今回のご案内は、スタッドボルト・コンバージョンの作業です。
必要なボルトの長さを測定したり、ナットを別に用意したりと考える事は色々ありますが、作業完了後はなかなか便利な使用に変化します。
ルーテシア3RSへの装着を行いました。サーキット走行を愉しまれる方ですので、ホイールの付け替えをご自身で施工されることが多くなると格段に作業性が上がります。
見慣れたハブフランジです。ルノーは、ハブセンターの立ち上がりが高いのでホイールを合せた際に引っ掛かる量が多く、ホイールの脱着性は比較的良い方です。
ここに、スタッドボルトを締め付けて固定します。
今回はホイールスペーサも合せて取り付けることを考慮し、長めのボルトを選択しています。
リヤ側も同様に取り付けます。
ルーテシアやメガーヌのリヤ・ディスクロータはハブと一体式の為、ボルトの根元を見ると先程のフロント側とは雰囲気が異なります。ボルトの根元の膨らみが気になります。
このままスペーサを装着すると、膨らみがスペーサ裏側のボルトホールに干渉するため、ホイールが正しく装着出来ません。
なので、スペーサ裏側の面取り処理を行いました。
これにより、ぴったりと装着が可能です。
組み合わせるホイールは、OZレーシング ウルトラレッジェーラ17インチです。そこにSessAホイールスペーサ19ミリを合せてみました。チューニングサイズとなるため、サスペンションの変更・アライメント数値の見直し・タイヤ銘柄とサイズの限定など制限は色々と出てきます。これまでルーテシア3RSに、同じホイールを組み合わせている車は沢山見てきましたが、19mmスペーサを装着した例は初めてです。
各部の組み付け後に、試運転を行い、その後最終的なホイール増し締めを行います。
少し引っ込みがちで、でも出すに出せなかったホイールのワイドトレッド化に成功です。
スタッドボルトコンバージョン、如何ですか?
Written by Hashimoto