工場通信

アルファGTV 3.0V6 タイミングベルト交換作業

官能的なエンジン。アルファV6です。回り方が官能的・見た目は芸術的です。こんなエンジンはもう2度と世の中にリリースされません。大切にしていきたいとおもいます。

前回のベルト交換から年数を経た為、車検整備と合わせて交換を行います。
ベルトの交換にあたり、分解点数が多いのが難点です。さらに、この頃の車造りは現代と異なりボルトをとても沢山使用しています。樹脂はめ込みなんて皆無ですのでいったい何本のボルトを外すの？っていう位沢山外します。例えばイグニッションコイル1個に対してボルト4本で留めています。贅沢ですね～。

美しいインテークパイプを外すとインテクーバルブと吸気ポートが顔をのぞかせます。
ここでカーボン汚れなどの蓄積具合が分かります。今回のエンジンは汚れが多めでした。


バルブ廻りやポートについた汚れは、カーボンクリーニング作業で非常にキレイになります。今回はご予算の都合上施工できませんが、次回あたりはステージ3メンテナンスを施工したいです。

隙間は狭いですが、慣れていればスムーズに作業は行えます。

ベルトの状態が非常にデンジャラスでした。ひび割れが発生し、今回交換していなかったら危うかったと思います。

ウォータポンプを外すと、ウォータパイプにはめ込まれる2本のシールリングが出てきます。

交換なのですが、反対側にも同様の構造でリングが備わります。

ここですね。

こちら側は外すわけでは無いので無視でも良いのですが、ポンプ廻りに着手した際の力加減でシールの当たりが変わると水漏れを起こします。パイプが抜ければ良いのですが簡単には抜き取れません。
隙間からシールリング2本を交換します。

サーモスタットも交換します。

引き続き作業を進めます。

Written by Hashimoto