ルーテシア3RS 軽量フライホイールの組付け
消耗品と軽量クランクプーリ


フライホイール組み付け後のミッション搭載に向けて、着々と作業進行中です。クラッチ交換時の消耗品の筆頭格クラッチレリーズシリンダを交換します。ルーテシアやメガーヌはそこにこもる熱量が影響し、真夏のスポーツ走行時にエアーの噛み込みが起き易い様です。ルーティン作業においてフルード交換の作業性が悪く、フルード品質が低下しているのも原因のひとつではないかと考えています。当社ではお預かりの際のブレーキフルード交換に合せてクラッチフルードの入替えも、毎回行っています。その恩恵なのか当社のお客様でその症状に見舞われるケースを、今の所伺っていません。
とは言っても日本の夏の灼熱感は車にとっても大きく悪影響を与えますので、これだけの熱量を発する車両の場合は避けられない事実なのかも知れません。

レリーズシリンダを外すと、その向こう側にはミッションのフロントシールが存在します。ルーテシアの場合はこの状態で交換が可能ですが、ミッション内部よりシールが組まれているケースもあります。ここが悪くなるとトランスミッションオイルがクラッチハウジング内に漏出し、よろしくありません。交換が可能な場合は迷わず交換が正解です。

余談ですが、ルーテシア3RSは標準装着部品のクオリティが凄いんです。
これはミッション廻りの作業を行うと、確認し易くなるのが、エキマニです。
純正品とは思えないクオリティの逸品です。この名残はクリオ2RSから継続される物です。はっきり言って社外品に交換する必要が殆ど無い位にハイレベルな物が装着されています。
上から確認する事はほぼ無理なので、オーナーであっても知られていない事かも知れませんね。なので、こういった機会にそんな事もお知らせ出来たらと思いました。鋳物で造れば簡単で安価なのに、あえてこの様な形状にするのにはルノースポールの熱い思い以外に理由は無いですよね。

今回は、クランクシャフト軸上の回転力を左右方向どちら側も運動性能を高めます。

SessAクランクプーリです。ルーテシア3RSはシリーズ最重量級のプーリーが、標準装着されています。この部分の軽量化は、お手軽でなおかつ体感度合いが高く人気商品の1つです。
スロットルコントローラにも似た効果を生む部品ですが、メカニカル運動性能が上がることで得られるハイレスポンスな味わいはやはり魅力です。


楽しいルーテシア3RSに仕上がりますよー!
作業完了までもう少しお待ち下さい。

Written by Hashimoto

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