ツインエアーチンクもアドレナリン全開仕様
第5弾 ツインエアーのHIDの修理
ツインエアー車両に後付のHIDを装着すると、正常には点灯しません。これはもう何年も前からの有名な話です。
理由がきちんとあります。
ハロゲンライトを点灯する為の供給電源にその理由が隠れています。
電圧が安定して供給されるのでは無く、オン/オフをとても短い周期で繰り返しているからです。
ハロゲンの場合は、そのオン/オフ操作に何ら影響はありません。フィラメントだからですね。本当は消えているのに消えていないように見えるのです。
ところが、HIDの場合点灯方式が変わります。1次電圧・2次電圧が織りなされる点灯方式でして、1次側の電圧が断続的にオン/オフする事により2次側にその影響が出てきます。
オン/オフの周期でHIDも同じようにオン/オフを繰り返してしまいます。
それにより、チラつきや不点灯といった症状に繋がります。
今回手がけたツインエアーには後付のHIDが装着されていました。
バンパーを外して気付いたのですが、苦労の痕跡が露わになりました。
目立たないように仕込んでいた部品。ツインエアーの供給電圧をごまかすための部品です。注意書きで「とても熱くなるので注意!」と記載がありました。
おそらく抵抗なのでしょうか。こんなに大きな装置が必要なのですね。
きっと消費電力も相当なものだと思います。
当社でHIDを装着する場合は、今回の取付例とは異なる方式で行います。ひとまず不要な物は撤去します。
外してくると、これだけの物量となりました。この他にもリレー装置も装着されています。
ツインエアーにHIDを装着するのに、とても大変な思いをしている事が伝わりました。
今回、この装置の代わりに取り付けるのが「SessA HID+」です。
こちらの箱ですね。ご覧の通りとてもコンパクトで、発熱もしない為省電力です。
SessA HID+が何を行うかと言いますと、特殊電源供給をマイコン制御により安定化電源へと整えて出力します。
マイコン制御されたリレーと言うと分かりやすいですかね。
擬似的に何かでごまかして点灯させるのでは無く、正常点灯出来る様にする為の回路です。
さらに拡張機能も持たせていまして、スモールランプのみを点灯させる事も可能としています。
室内に1本配線を引き込む必要はありますが、それによりスモールランプ点灯回路として機能させることが可能です。
HIDが正常点灯できて、スモールランプ独立点灯も出来るようになる。とても理にかなったパーツです。
「SessA HID+」は¥26.000-で販売中です。