156JTS用MSA完成☆ MSAの本領を発揮するエンジンです!
MSAに新車種の設定を追加します。
今回新たに開発を行うのは、アルファロメオ156JTS(直噴エンジン)です。
アルファロメオ初の直噴エンジンという事もあり、発売当初は色々と問題の発生したエンジンです。
156直噴エンジンにおける最大の天敵...それは低回転時の不完全燃焼からくる、カーボン及びスラッジの
蓄積といえるのでしょう。
パワーバンド~高回転に向けての鋭さは、直噴エンジンならではの鋭さが光る反面にアイドリングの不安定さや
低速トルクの薄さは当時の技術では拭いきれなかったのですね。
156のJTSについては、当社で過去に行った作業によりエンジン内部の酷い状態をご覧になれます。
156JTS エンジン分解~リフレッシュ作業 Part.1
しかし、分解したエンジン内部の状態の酷い事。
問題を多く抱えるエンジンですが、メンテナンスをきっちりと施せば気持ちよく走れますのでご安心下さい。
本題です。
今回、新たにMSAのラインナップに追加出来たのが 話題のJTS対応モデルです。
開発にあたっては 制作元でもあるツイントップさんに依頼をしています。
当社がこれまでにラインナップしてきたMSAと大きく違う点は、イグナイター内蔵式イグニッションコイルが
JTSには装着されているという点となります。
当社の取り扱う車種の中でその方式の制御はメジャーではありません。
点火制御の解析から始まり、システムを開発します。
今回は結線数が多いです。
156JTSは、コイル周辺のハーネスレールが経年劣化でボロボロになっている事が多いですから
MSA装着の機会に合わせて、配線の結束や固定といった追加作業も必要になりそうです。
制作中のツイントップさんでの記事は コチラ と コチラ をご覧下さい。
暫くの間、テストを兼ねて試運転を重ねました。
印象は、すこぶる乗り易くなっています。
以前からV-UP16は装着済みでしたし、レデューサも2系統からブローバイを抜く方式にしている為
ノーマルのJTSと比較してトルクがあり、軽快に回るエンジンでした。
MSAが加わると、発進時のクラッチミートから既に楽を覚えます。
3800回転までの5回点火は伊達では無いな、と感じます。
1速~5速までのシフトアップを ギクシャク するのを覚悟のうえ、1200回転位の低回転でどんどんギヤを
上げていっても、エンジンからの反応は苦しさを示してきません。
ディーゼルエンジンの様な低回転・高トルクと言えば過言ですが、大げさに言うならばそういう言い方も出来そうです。
もちろん5速1200回転からの踏み込みでは鋭い加速は不可能ですが、シフトダウンが面倒に感じる時には
その状況でも走行は可能と感じ取れます。
低回転トルクが薄く、高回転向きエンジンという性格を一掃したかの様なフィーリングは、エンジンパワーだけを
追求したチューニングでは成し得ない結果ですので、MSAの恩恵が大きく現れています。
反面、エンジンを下から上までしっかり回す場合、力の薄い低回転をしっかりとカバー出来ていて
そこに持ち味の高回転の鋭さが組み合わされ、好感触な仕上がりをみせています。
価格も決まりました。156JTS用 MSA ¥61500-(税別)
10月2日より発売開始となります。
156JTSを快適に、楽しく乗る為の整備やパーツをまとめました。
何はともあれ、まずは Stage1メンテナンス で基本の電気をしかっりと巡らせましょう。
エンジン内部の汚れの除去に効果絶大な Stage3メンテナンス もJTSは定期的な施工をおすすめします。
更なるエンジンフィーリングの向上には JTS用レデューサ で軽快フィーリングを手に入れよう。
トルクアップを狙うなら V-UP16 で点火エネルギーの増大がおすすめ。
意外と知られていない 適正スパークプラグについての選択もお任せ下さい。