ルノーセニック4X4のエンジンを扱いやすく底上げします


なかなかレアなお車です。ルノーセニック4X4です。
4輪駆動ですので、走行抵抗が多くエンジンの出力・トルクを駆動抵抗に奪われ気味な印象を受けます。
もう少しの粘りがあれば。。。というご相談でしたので、点火系統のバージョンアップをお勧めさせていただきました。

V-UP16とMSAです。
点火電圧を昇圧し、点火回数を増やし、完全燃焼を実現することで燃焼効率が上がりその結果トルクアップや、スロットルレスポンスの向上が可能です。

ルノーのエンジンで独立型のイグニッションコイルが装着されている場合、コイルに接続される電源線と信号線の見極めが重要です。

いつものルノーの感じと異なり、配線の色や入力箇所が違っていた為、しっかりと検証を行いました。

向かって右二本のコイルの上側の端子が電源線。色が異なりますが、そういう配列の様です。

そして向かって左の二本のコイルの下側の端子が信号線。

オシロスコープを使い信号を拾ったところ、その様な配列になっていました。

傷んでいた配線保護のコルゲートを排除し、それぞれの配線も中に集約しまとめ直しました。


整備性を妨げない場所に配置し、取り付けは完了です。

この後、イグニッションコイルとスパークプラグも予防交換しておきました。

走ってみた印象は、低回転時の常用域の力が増し、エンジンが静かに無理せず回っている印象を受けました。
確実に良い効果が出ていそうです。
ご感想が楽しみな仕上がりです。

Written by Hashimoto

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