アバルト500Cのサスペンションについて考える


クラッチ交換作業に合せて、サスペンション関連作業も同時に進行するのはタイミングベルト交換を行ったアバルト500Cです。
サスペンションの作業として行うのは、SessAロワアームブッシュへの組み替えと、ビルシュタインB14のリセッティングです。

アバルト500Cのロワアームブッシュは、アバルトらしからぬ遊びの大きなブッシュが標準仕様です。

先日のパンダ2と似たタイプの形状をしています。
グレードにより、部品を使い分けている事がよく分かります。

B14に標準装備されるフロントスプリングは、自由長が短く、またアバルトに組む際はフロント軸重差の問題で適切な車高を保とうと思うとこれでもか!という位にスプリングテンションを掛ける必要があります。
今回のアバルトも例に漏れず、そこそこのテンションが掛かっていました。それでも前後の車高は低く、もっとストロークを確保したいと思える乗り心地でした。

同一形状のスプリングを、フリーの状態で並べてみるとその違いがよく分かります。
出来ればテンションはあまり大きく掛けない方が、乗り心地は自然なフィーリングになります。
今回はフロントスプリングを交換します。

オレンジ色の当社オリジナルのスプリングを使用する事にしました。
レートと自由長に違いがあります。

部品の組み換えを行い、取り付けに備えます。


こちらのブッシュは本当にお勧めです。
変な硬さが増すなどと言った不快感は皆無で、ハンドリングに素直なフィーリングを与えます。
アバルトのみならず、ノーマルモデルのチンクにも多用しています。

Written by Hashimoto

関連記事