細かな作業も織り交ぜながらの進行です
順調に作業の進むパンダ2です。クラッチ廻りやデュアロジックの作業を終え、シャシ廻りの作業を進めています。
今回は、ガタの酷かったフロントハブベアリングの組み替えから始めます。
油圧プレスを用いて、ベアリング・ハブフランジの順で組み付けを行います。
プレスを使用する際は、様々なアダプタも合わせて必要になります。安全・確実な作業を行うために豊富なアダプタを揃えています。
ロワアームブッシュも組み替えを行いました。パンダ2の純正ブッシュはシリーズの中でも最も緩いブッシュが装着されているため、ぐにゃぐにゃです。
パンダの性格と合っていて良い?とは言っても緩すぎますので、ここはなんとかしておきたい箇所です。
強化品に交換するのも手段の1つですが、今回はアバルトの純正ブッシュを組み込みました。アバルトには絶対に強化ブッシュを組付けたいところですが、パンダにはアバルト用でも良い気がします。
緩さの中に程よいシャキッとした印象を作れるはず。そんな思いを込めました。
サブフレームボルト M14*1.5のねじ山の状態が良くなかったので、ダイスを通してねじ山清掃を行います。
組付けの際にスムーズにネジが通る事は、適正トルクを保つ上で非常に重要です。
あまり知られていませんが、実は当社ボルトナットなどのストックも自信ありです。
自分が入社した当初から既に導入していましたが、ミリ&インチの大量なストック棚です。少なくなれば補充を繰り返しています。
自動車部品としての使用を考えた強度の物で統一しています。また、メッキの質感がホームセンターなどでは入手不可能な品質である事も、自信を持てるポイントです。
高い完成度を維持するうえで必要なストックです。
細かな配慮も忘れていません。
Written by Hashimoto