タイミングベルト交換の際に気になる事
今週は106S16のタイミングベルト交換を2台施工しています。2台共にスムーズに作業は進みましたが、作業中に気になる点がありました。
1台はカムシャフトシールからのオイル漏れを見つけたため、ストック部品から交換する事に。
持っていて良かったと思える瞬間です。こういった細かい消耗品の在庫量も豊富に揃えています。
先日、緩みが生じて欠落していたベルトカバーのボルトも増し締めを行います。やはり緩んでいました。
どちらも4万キロサイクルでの交換ですが、1台はベルトのダメージに異変を感じます。ベルトの背中側が妙に熱を持った様な痕跡を残していました。
細かな亀裂も多いです。
インテーク・エキゾーストのカムプーリ間のベルトの撓みが気になります。
106のエンジンでは、ここの撓みは良い事ではなく、特にアイドリング中に異音を発しやすくなります。バルブタイミングにも狂いが生じるため、エンジン性能の低下に繋がります。
アジャスタブルスプロケットの動きを改善し、適切な張力を得られるように整えます。
ウォータポンプからは薄っすらと水漏れを起こした痕跡が見つかっています。
早めの交換が正解ですね。1台は、今回の作業でベルトかラジエターのどちらを優先すべきかを悩みました。ベルトにしておいてよかったです。
エンジンマウントの交換を同時に行いますが、マウントだけではなく固定ボルトの交換も行います、
M8のボルトで固定されているため、強度的に若干足りていません。
再使用する事で、折れる事が多いです。
タイミングベルトの交換は大切な作業ですが、周辺の環境を整える事も大切だと思う2台分の作業でした。
Written by Hashimoto