排気ガスデータから読み取る微細な数値の変化
先日作業を行ったルノーカングーの排気ガスデータのご紹介です。
差し込み式スロットルボディの、負圧側の気密がどの程度保持できているのか?確かな数値が排ガステスタにより検出できました。
作業に着手する前段階の点検において、排気ガスの数値に違和感を感じていましたので、期待を込めて作業を行った結果です。
まずは作業前の排気ガスデータです。
この中で気になったのが、O2の値です。
O2:1.16%と検出しています。
完全燃焼できていれば、理論上は酸素は燃え尽きますので、0%が理想の値です。
2次空気混入の疑いで、シールリングを交換することに。
そしてその後のデータです。
見事に O2:0%となりました。
ラムダ値も1.000を示しています。
ラムダ値は、理論空燃費を現す手段のひとつです。
混合気を燃焼させた結果、理想的な排出ガスの状態である場合に、ラムダ=1となります。
排気ガスを診断しなければ分からない、非常に微細なデータ採取からの推測後、整備を行う事で理想的な結果が得られました。
この様な結果が出ると、テスタによる数値化は大切だと感じる瞬間です。
Written by Hashimoto