アバルト500や595・695はスパークの回数を増やしてエンジンを元気に!

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ダウンサイジングな小排気量ターボエンジンには、点火系統チューニングが効果的!
今回のアバルト595には既にV-UP16が装着済なので、今回はMSAを取り付けます。

エンジンの周辺環境の中で、最もお手軽にトルク向上を狙う場合に有効なのは
点火システムの見直しです。
点火システムを見直すとは、スパークプラグの状態チェックや、ギャップの調整
点火コイルの供給電圧及びアースの安定化、混合気の適正化と基本的な事が挙げられます。

それらが正常である場合、次にお勧めしたいのは更に良くする方法を考える事。
良い火花が飛んでいるエンジンは、そうで無いエンジンに比べると格段にメリットが
出て来ます。

V-UP16でイグニッションコイルへの電圧を昇圧する事で、点火コイル内で大きな力を生み出し
その力は先端のスパークプラグで強力な火花を飛ばすことに繋がります。

その強力な火花の点火回数を増やすことが出来るのが、MSA(マルチスパークアンプ)です。
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取付には、ハンダによる結線技術と、点火信号線をしっかりと把握する必要が有るため
ツケポンの商品ではありませんが、お任せ頂ければ半日ほどのお預かりで作業は完了します。

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今回のMSAは、点火コイルが4本装着され、点火信号も4本のコイルそれぞれに供給される
4チャンネル仕様です。MSA本体の中には回転数により点火回数を可変するプログラムが
組み込まれています。
エンジン始動時~3800回転までは 5回のスパークを 3800回転以上では3回のスパークを
内部回路により制御しています。

普通に考えるとそんな事をすれば、エンジンコントロールユニットが黙ってはいません。
点火システムに異常が発生していると判断されてしまいます。

ここからがMSA回路の素晴らしいところでして、メイドインジャパンの成せる業とも言えます。

何故、点火回数を増加してもエラー介入が無いのか?
それは、車両毎に点火制御を調べ尽くし、点火システム毎に専用設計で製作をしているからです。
なので、似たような点火システムであっても、合致しないMSAを装着した場合はエラーが介入
してきます。

エンジンコントロールユニットには、ノーマルの点火システムと何ら変わりませんよ~。
っという素振りをさせながら、アンプ以降ではバリバリと火花を散らしているという仕組みです。

車種毎の専用設計・そして、可変スパークシステム、そこから得られるエンジンへの恩恵は実に大きいです。

実際に、当製品を装着したデモカー124スパイダーは過酷な登り坂を攻めるヒルクライムイベントで
勝利を飾っています。

立ち上がりに差が付く・グイっと前にでる力を、登りの立ち上がりで稼ぐには低回転時の底上げが
必要ですが、MSAとV-UP16がまさにそこに効いてくるのです。

と言う事はモータースポーツには無縁な街乗り仕様にもぴったりな特性ってなりますよね。

大切なのは、点火の力と、回数です。

ちょっと興味を持った方は、ご相談下さいね。

Written by Hashimoto

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