RENAULT Lutecia3RS(クリオ3RS) タイミングベルトやプーリーなどの作業
ルーテシア3RSは、タイミングベルトの交換を行いますので、まずはクーラントの抜き取りから始めます。
抜き取ったクーラントを、クーラントテスタで測ってみましょう。
不凍温度:マイナス10℃です。若干ですが、クーラントの濃度が薄くなっていそうです。
LLCの濃度は使用地域によって変えていく必要があります。濃すぎも薄過ぎも良くはありません。
交換前のタイミングベルトの状態です。新車から未交換との事でしたので、内部状態は気になっていました。
最近手がけるタイミングベルトは、ひび割れが進行している事が多いです。ベルトの耐久性が昔よりも落ちている様にも思えます。
これはタイミングベルトのテンションローラの1つです。
向かって右側が取り外した方、左は純正の新品の方です。
樹脂の部分の厚みは新旧共に同じですが、内部のベアリングの厚みが異なる事が分かります。
ベアリングの耐久性を上げるために、容量アップしたベアリングへと変更されています。
クランクシャフトのプーリは当社のオリジナルプーリへと変更します。
クリオやメガーヌの純正プーリーは、めちゃくちゃ重いので、軽量品への変更によりエンジンフィーリングに変化を感じられます。
オススメです!
締め付けは、新品のボルトを使用し、トルクと角度で締め付けます。
112°で最終締め付けを行った際の、実測トルクは、
130Nmとなりました。
スパークプラグの交換も行いました。ルノースポールのスパークプラグは、状態管理が非常に重要です。失火を少しでも始めるとエンジンの吹き上がりに引っかかりを感じるようになったりと、気持ち良く回らないエンジンになってしまいます。
クーラントのタンクと、サーモスタットも交換します。
初めてお預かりをさせて頂くお車でしたので、ステージ1メンテナンスも施工させて頂きます。
純正のバッテリターミナルと、ステージ1メンテナンスの際に用いるターミナルの、裏側からの比較です。
純生ターミナルは、プレス成形された物でして、バッテリポストとの接触面積の少ない物です。電圧ロスを発生する為、確実な接触を実現する形状のターミナルに交換します。
バッテリがどれだけ良い状態で有っても、その力をしっかりと伝えることの出来る部品で無くてはそのパワーをしっかりと伝達することができません。
アースケーブルの追加も行い、電気の流れの最適化を行いました。
バッテリの状態の良い、お車でしたのでステージ1メンテナンスの効果が働き、バッテリの長寿命化も可能となりました。
Written by Hashimoto