フィアット500 1.2スポーツ 重整備やってます
フィアット500シリーズの入庫台数は相当多い工場だと思っています。搭載エンジンのバリエーションの豊富さから、ユーザー層の幅広さも多種多様です。ツインエアー・1.2.1.4.アバルト それらにマニュアル・オートマの設定があるので、使い方やライフスタイルに合わせて車選びが出来ます。
今回のチンクチェントは、1,2スポーツ。 デュアロジックでは無く、マニュアルミッションです。クラッチの交換を行うのですが、バッテリ周りの分解時に少し気になる事がありました。
カオスバテッリをお使いの方がよく装着されている、セルフバッテリチェッカーです。よく知らないのですが、通販でバッテリを購入すると貰えるのでしょうか。皆さんよく付けています。自分からすると、発電していない時にバッテリ電力消費させてまでモニタリングしたい気持ちは分かりませんが。。
付ける付けないは別にして、そういう事ではなく。問題はその電源の採り方です。
ココに取り付けられていました。
電流監視式ターミナルの場合、ここではアカンのですよ。
装着したいなら、コチラでなくてはいけません。
電流制御を行う発電システムですので、システム通過後に消費される電流値は、管轄外となります。
バッテリモニタ程度の消費電力ならば、あまり差し支えないかもしれませんが、採るべきではないです。
クラッチに関しては機械的な部分が凄く状態が悪かったです。
レリーズベアリング周辺です。潤滑切れにより、錆が発生し、動きが悪くなっています。
ベアリングには、クラッチディスクが消耗することで発するダストが多く付着しています。
まっくろくろすけみたいな状態です。触ると、ダストの多さからフワフワしています。
フライホイールや、バックプレートは洗浄を行い、表面の荒れや、プレートの歪・曲がりをチェックします。
フライホイールの増し締めを行い、各部を組みつけていきます。
綺麗に洗浄したトランスミッションを搭載します。
ステージ1メンテナンスは、ミッションの組みつけの際に同時施工で進行しています。
フィアット500シリーズは、年式も様々で、アースの採り方も様々です、特にアイドルストップ付き車の場合はアースが弱いです。今回のチンクもそうですがやはり弱いので、しっかりと強めながら組んでいきます。