今年の夏はこの作業が増えそうです フィアット500水漏れ修理の多発
「タイトルを見て、サーモスタットの所でしょ?と思われた方、違いますよー!」突然の水漏れでオーバーヒート状態で緊急入庫したのは、フィアット500の1.4です。先日当社の代車でも同様の症状が発生してしまいました。僅か一週間前の事です。またしても同じ箇所からの水漏れが発生してしまいました。今回連続発生した水漏れ箇所は冷却装置の重要部品ラジエータです。
ご覧の通り、ラジエタのアッパーホースの差し込み口が見事に破断します。ゴムホースにホースバンドで締め付けているのですが、バンドの引っかかり部分で破断するので圧力により抜けてしまいます。水を大量に吹き出しますので走行不能な状態となります。
今回交換するのは、ラジエタ・アッパーホース・ロワホースです。
アッパーホースは熱い水が通る箇所だけあり、劣化具合がなかなかです。
ゴム質が変化し、肥大化しています。
新品と見比べるとよく分かります。
新品はスマートにシュッとしていますでしょ。
肥大化は、ゴムが柔らかくなる事で起きるのですが、このまま肥大化が進むと圧力に耐えきれず破裂します。
ロワホースは新品に組み付けられている 3ウェイ部分をアルミの強化品に組替えてからの、ホース交換を行います。
絶対的に安心感が上がります。
ロワホースのラジエタへの差し込みは、ワンタッチクリップ式です。ここも怖い箇所ではあります。
各部を組んだら一度リフトから降ろし、前回りの埃を落とすためスチーム洗浄を行います。
バンパーレスの状態で、普段は行えない部分に防錆処理も施しました。そのままバンパーを付けてしまいたい気持ちに負けそうになりますが、一手間が大切です。見えないからいいじゃん!では無く、見えない所もビシッと。各部品が迅速に届いてくれたおかげで、超速で完成できました。