速報!レデューサに新車種追加!THP200で変化を確認
ブローバイガス処理装置の複雑さから、これまで適合確認のとれていなかった「THP200」ですが、
この度適合確認と、効果についての調査が完了しましたのでまずはご報告をしたいと思います。
このエンジン(DS3Rは除く)は、ブローバイガスを還元する為の制御方式が複雑です。
これまでの経験上で、装着位置の予測をたて、装着実験を行なうも肝心要のブローバイガスが
出てこない...最新の制御方式だから…と、このエンジンへの装着は諦めようと思っていたのです。
ブローバイガスが出てこない様な状況では、レデューサを装着したところで何の意味も無いのは
言うまでも有りません。
でも、どう見てもブローバイガスの排出口にしか見えない為、どのタイミングでそこからガスが
排出されるのかをチェックしました。
結果は、ブーストが立ち上がった際に限り、その場所からブローバイガスが出てくる、といった結果です。
ダイナモ上で、走行テストを行ない、排出口の圧力をチェックしたところ、アクセル開度の少ない状態では
全く反応を示しませんが、加給器が作動し始め、一定の圧力を超えた瞬間に排出を始めます。
ここまでは、以前調査で分かっていました。
しかしながら、実際の走行において効果を体感できるのか?が疑問であった為製品化に踏み切れず
当社でも実際の装着試験を行なうまでに至りませんでした。
そんな頃、208GTIをメンテナンスでお預りし、お客様に試着を行い試乗頂いたところ、思わぬ結果が。
「ブーストが効き始めてからの、ピックアップ良いよ!」とのコメントを頂きました。
ならば、という事でダイナモ試験を行なう事に。
このコンパクトボディに200馬力は非常に魅力的ですね。
ダイナモ上でも、そのポテンシャルを十分に発揮しました。
あっという間に吹き上がり、4速でレブリミットの際は200キロ近くをたたき出します!
6速の最高速度、一体どこまでいくのでしょう?メーターは230キロまでなんですけどね。
これまでの1.6THPとはブローバイの取り出し位置が違います。
カムカバー上部のボックス内にセパレータや、バルブが入っています。
そのボックス内で、最適なブローバイガスの排出を行なうのですが、気になるPCVは存在しません。
なぜなら、インテークマニホールド内が負圧にならないエンジンだからです。
負圧にならない?ちょっとピンときませんが、バルブ開閉機構のコントロールにより必要最低限の空気しか
取り入れない様になっているのですね。無駄の排除でしょうか。
とりあえず、有り合せのパーツで仮にレデューサを取り付け、ダイナモを回してみます。
中回転以降で、グラフ上に違いを確認できました!
ピークパワーは変化が無いものの、常用回転のブースト時には変化があります。
アクセルをしっかり踏んで、走りたい!という方には装着すれば変化を体感いただける結果です。
ただし、エコランを心がける方には、全く変化はありません。
タービン作動時、正圧になったインテークマニホールドにブローバイガスが戻れなくなり
その際のバイパス回路が開いている間に限り効果があります。
適合車種:RCZ 6MT/208GTI/DS4スポーツシック 他本国設定のTHP200搭載車
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