ルーテシア3RS ご新規様車両の点検です

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ルーテシア3 RS のご新規様のお車の点検作業の開始です。

まずは BOSCH SDL を使ってのサスペンション&ブレーキテストを行います。
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サスペンションテストの結果、路面粘着率をグラフ化したものです。
まあ、悪くはありません。
ダンパーが抜けてるとか、そういう事態は起きていません。
でも、本来の性能は出ていなさそうです。
(これまでの経験値比較での考察です)

その後、路上テストでの試運転を行い、体で感じ取れる事を見つけに行きます。
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当社の所在地 岐阜県 各務原市は、ごった返す街中とは異なり、テストコースとして
良い道が沢山あります。
ハイスピード領域で走らずとも、車の状態を色々と感じ取ることが出来ます。

試運転を行う中で特に気になったのは、ハンドリングの悪さ・直進安定性の悪さ
そして妙に突っ張った印象のダンピング特性、ルーテシア3RSのノーマル状態の
良さを、何かが邪魔しています。

ハンドリングは、コーナリング旋回時に常に重た~い印象が付いて回ります。

直進安定性不良は、ステアリングセンター位置が常時動く・変化する印象です。
アクセルを踏み、加速中はステアリングを握っていないと右に流れていきます。
逆にアクセルオフ時は左に流れていきます。

乗り心地の突っ張った印象は、細かな段差や路面のうねりに対して、ひとつひとつの
吸収力が角があるような、ゴツゴツ・ポンポン とした印象を受けます。

特定の路面状況で入ってくるゴツっとした異音もあります。

これらの原因がどこにあるのか?を工場に戻って検証します。

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リフトアップし、下回りの不具合箇所を診断します。

まず、タイヤの現在の空気圧
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あらま!3キロも入れちゃってますか!?
高すぎます。
4輪ともに不揃い&高圧です。

路面から来る突っ張った印象の乗り心地は、ここが相当大きく影響していそうです。

ブレーキパッドは、リヤ側が使用限度を超えた厚みまで減っています。
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ディスクロータも減っていますので、どちらも交換をお勧めします。

フロントパッドは残量はOKです。
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ですが、無塗装ブレンボキャリパーですので、パッドロックピンの固着を
防ぐため、半分解・清掃・固着対策は必須です。

ボンネットを開けると、いきなりビックリです。
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バッテリカバーが外れています。
走行中に外れる物では無いので、固定のし忘れでしょうか。

エンジンマウントや、トルクロッドは距離相応に劣化しています。
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ステージ1メンテナンスも必須です。
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樹脂部品クーラントタンクは、クラック水漏れの発生する前に予防交換ですね。
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そして、お次は先ほどの気になったインフォメーションが、どこから来る物かを
点検していきます。

すると、おいおい!な事態を発見しました。

ステアリングギヤボックスの末端に装着されている、タイロッドがガタガタです。
先ほどの良く無い印象のほぼ全てがここに潜んでいそうです。

交換必須ですね。

タイヤのエアー圧を適正に調整し、もう一度試運転をしてみると、当たりの堅さはかなり緩和されました。
もう一度SDLテストを行ってみましょう。
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おっ!さっきのグラフとは大きく差が出ました。
路面粘着率が全体的に上がり、良い方向に向きました。
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左右差も縮まり、落ち込みの下限値が上昇しています。

その他の点検項目と、お客様からの要望も合せて、後日打ち合わせを行い、作業方針を
決定します。

良いルーテシアに仕上げたいです。

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