ルノー ルーテシア3&クリオ3 RS リジッドメンバー 装着!
画像の中央部に備わるのが、今回の交換対象物である、純正のメンバーサポートです。
細くて頼りない形状です。
まずは車両から取り外しまして、リジッド品に組み替えていきます。
重要な個所に、なぜゴムマウント?なんでゴム式を採用した!?
本当の意味を問いたいです。
この箇所、ほかの車種では全車リジッドマウントされていますから。
この部分にどれだけの重量がかかっているのか?は、緩めてみるとよくわかります。
上部の隙間分かりますでしょうか?
これ、パーツの寸法が足らないのではなく、緩めることで出来る隙間なのです。
つまり、メンバー全体が下方へ下がっていることを意味します。
たった2本のボルトを外すだけで、自重により下に垂れ下がる。という事になります。
それだけに、しっかりとした固定が必要な部分と言えます。
全長の長いボルトで固定します。
固定する事で、先程の垂れ下がり隙間は消えます。
下側の固定部は、ロワアームの取り付け部を兼ねています。
この部分は、締め付けた際のアーム角度を保持する箇所です。
作業時は、リフトアップ状態ですから、アシが最も伸びきった状態となります。
そのため、アーム角度も最も下がった状態です。
そのまま1G状態にすると、アームブッシュに無理な力が掛かるので、
後のアライメントを行う際にストレス抜きが必須となります。
リジッドメンバー、見た目以上に相当な強度を誇ります。
純正品の強度不足が懸念される箇所だけに、すばらしい効果が期待できそうです。
変化として最も感じるのは、乗り心地に対する変化です。
装着車両は、ゴルディーニの為シャーシカップと言い、シャシスポールと比べると
一粒一粒の硬さ・コツコツ・ゴンゴンが気になる設計ですが、それらの入力が良い意味で
緩和されマイルドに変化します。
マイルドの表記に誤りが生じそうですが、これまでの純正ロッドでの連結では
余計なゆれがそこに発生していたものと解釈できます。
アシの仕事としては完結しているのに、ほかに動く部位(アソビ)が残るため
それが不快入力として残っていたのでしょう。
リジッド化により、サスの上下動はダンパーで抑制するようになります。
つまり揺れにお釣りが残らない。
リジッドカラーにも似た効果がありますが、体感効果はそれ以上に感じます。
感じられる効果はそれだけではありません。
ステアリングフィールにも良い効果が生まれています。
左右方向に振られる様な力の抑制にも効果が大きく、しっかりと固定されている事で
ステアリングホイールを作動させた分量がしっかりと路面への反応へと繋がっている
様に感じます。
遊びの無い、ダイレクトなフィーリングに近づきます。
リジッドメンバーは、ノーマルのアシに組み付けることで、ノーマルの良い所を引き立てます。
サスペンションチューニングを施した場合、ハード方向に振ることが多いですが
そういった場合は、アシの動きの完結に確実に貢献します。
もしかすると、この時のセッティングの難しさ の原因のひとつはここにあったのかもしれません。
良い足を求める場合に、改善すべき点はどんな車にも存在します。
時には、メーカーと意図に反する事が必要なケースもあります。
リジッドメンバーは、あらゆるルーテシア3&CLIO3 RS のユーザーを満足させる
パーツにりそうです。