ブレーキディスクの歪みはSDLテストで一目瞭然に結果が出ます
車検でお預かりしたムルティプラです。
点検などでお預かりしたお車は、全車に施工する点検内容として、BOSCH SDLテストがあります。
このテストは、サスペンションの状態とブレーキ性能を瞬時に数値&グラフ化するものでして、路上テスト領域では掴み取れない事を把握する事が可能となります。
今回はブレーキに関する不具合を掴み取れました。
これはブレーキの制動特性をグラフ化したものです。
画面向かって左側のグラフにおいて異常を読み取ることが出来ます。
グラフの中間部で、4個の山が描かれていますね。
これは、ブレーキディスクの歪みを意味します。
この間のテスト中はペダル操作を一定の踏力で操作をしているのですが、グラフには不均一な制動が出力されています。
どういう事かと言うと、本来は平らなディスク面が歪みにより平らでは無くなり、その周期に合わせて実際に得られる制動に不均一が生まれている。っと言う事です。
左右共にキレイに歪んでいます。
実はこういう症例を発するケースの一因として、1つのパターンがあるのです。
女性ドライバーに多い症例なのです。
車を運転していて、よく見かけませんか?
優先道路を走っていて、視界に入る側道を走る車が、おいおい!?停まれる?っていうか停まる気ある!?という速度で走行していて、冷やっとする事、ありますよね?
側道を走る車は、ギリギリのとこで停止はするのですが、そこまでの過程が怖い事が多いのです。
ブレーキディスクって、この運転の仕方が最も歪むんです。
サーキットを走る車は、暖めた上でのハードブレーキを行うので、そういう使い方では簡単には歪まないのですが、暖まっていない金属を一気に制動を与え、発熱させる事で積み重なると歪みに繋がります。
街中では優しいブレーキ操作を心がけると、周りの車にも優しくなれます。
運転の仕方ひとつで、自分の身の回りも安全になるなら一石二鳥ですね。