アバルトMTA ライトウェイトフライホイールの続き
早いものでもう12月!
今年は暖冬と言われているだけあって、寒さをほとんど感じません。
いたるところで、ウィンターイルミネーションが開催されていますね。
昨日の夜に少し見てきました。
岐阜市のメディアコスモス付近の樹に飾られた電飾が綺麗です。
スーパーローアングルでの撮影が好きでして。
アイフォンで撮ってみたものの、簡単に上手くは撮れないものですね。
寒さが緩いので、良かったですが、冬本番のイルミネーションは苦手です。
綺麗と感じる前に、寒さに負けます。
本日短編にてお知らせしました、アバルト500 MTAへの軽量フライホイール取付ですが
改めてご紹介したいと思います。
作業の開始前には、沢山の機器を接続します。
BOSCH KTSテスタ
BOSCH ACS
LLC回収機
KTSテスタにより、まずはMTAシステムを分解前の事前処理を行います。
ACS及びLLC回収機は、前回り全バラの為の高効率化です。
こうなると、自社の設備に感謝です。
車両の走行距離は74200キロです。
今回はクラッチが減ったからというよりも、刺激重視での作業です。
乗り方・使い方によっては、この位の距離でもクラッチは減っています。
MTA・デュアロジックは、半クラが機械任せの為、上手に半クラを使って長持ち作戦が
通用しません。
ドライブシャフト・センターナットを緩める際は重くてデカイインパクトレンチを
使用しています。
使い心地はまさにマシンガン。
強烈な衝撃が、重さと共に伝わってきます。
その後、ハンマーでスプラインの嵌合具合を尋ねます。
今回は非常にスムーズにスプラインが外れましたが、ここが固着していると
非常にやっかいでして。
すんなりと外れてくれてホッとしています。
そんなこんなでミッションは外れまして。
MTAアクチュエータはミッションに着いた状態で外してきます。
なので非常に重いです。
デュアルマスフライホールの状態は、中の中くらいでしょうか。
ビックリするほどのガッタガタではありませんでした。
それでもグラグラ動いてはいます。
トルクと角度を管理しての増し締めを行い、フライホイールを取り付けます。
ボルトはもちろん交換します。
カバーを留めるボルトも交換+ロックタイトでしっかりと締め付けます。
クラッチレリーズアクチュエータは交換です。
デュアロジックの様にフォーク連動式では無く、電気信号により
レリーズが作動する独立可動式です。
これにより、MTAアクチュエータの長寿命化に成功していると思われます。
クラッチディスクの表・裏の分かりづらい部品ですので、組み付けの際は
要注意です。
Getriebeseite この表記がトランスミッション側です。
間違うと、クラッチが切れません。
降ろした際に、MTA作動油を交換します。
使用するオイルはSessAブランドの専用オイルです。
ルブロスさんにお願いして、作ってもらっています。
高圧で作動するシステムですので、オイル管理は重要です。
ソレノイドの動きがキレのある動きに変わります。
ミッションの無い状態で、サーモスタットを見ていると、水漏れを発見しました。
漏れと言うほどの量ではありませんが、ホースバンドの圧力低下からか、
滲み出たクーラントが結晶化しているのが分かります。
交換には今がベストタイミングですので、交換します。
外していたサブフレームを洗浄・防錆し、ロワアームブッシュを交換し、
復帰の組み付けです。
引き続き作業を進めます。