フィアット500のトーションビームマウントについて考える
お客様からのご相談で、トーションビームマウントの剛性を上げたいとの
リクエストがありました。
トーションビームマウントって何?ってかたの為に個所を説明しておきます。
TRUCCOさんのトーションビームスタビライザが目に入ります。
ここがトーションビームとなります。
で、今回の対象はそのマウントです。
アッセンブリを取り外して、ブッシュを抜き取りにかかります。
こんな感じでうまく抜き取れました。
これが純正マウントです。
で、このマウントがどの程度の動きを発するかというと。
「画像クリックでアニメーション再生できます。」
マウント支持部にレバーをかけ、クイックイッと力をかけるだけでこのありさまです。
なんとしても強化したいところです。
だって、どれだけ良いサスペンションを装着したって、ここがこれだけ逃げたら
仕事量半減ですよね。
で、用意したのがまずはコレ。
有名なメーカーの強化ブッシュです。
なのですが、組んでみて別の方法に切り替えました。
理由はここでは明かしません。
で、次に用意したのがコレ。
他車種のサスペンションに用いられるピロボールジョイントです。
サイズ的にかなりドンピシャ!
当社の旋盤で外寸加工と、ローレット加工を施しました。
ピロボール本体を圧入し、その外側から外輪を抑え込むためのカラーも制作しました。
もう余計な遊びはなくなり、円滑スムーズな動きを見せてくれます。
この仕事っぷりはピロボールならではです!
組付けを行い、試運転をしてみると。
足の動きのしなやかさの素晴らしいこと!
綺麗に動いているのがすごくわかります。
ブッシュの逃げがなくなり、ハードな印象が前面に出てくるかと思いきや、
まるで固くない!
これ、めちゃくちゃ良いかも。
製品化も考えようかな?っと思う完成度です。