当社では珍しいRSでは無いルーテシア3の一般メンテナンスです
ご新規のお客様のルーテシア3です。
お預かりの前にお車を拝見させていただき、その後お見積もりと打ち合わせを行いました。
作業方針が決まった為、今回は車検整備と当社の基本整備をご依頼頂きました。
走行距離が少なく、コンディションもそこそこ良い状態でした。
ですが、お客様は買い換えを視野に入れての乗り続けるか否か、お悩みでした。
基本整備でしっかりとリセットし、安心してお乗り頂ける状態にします。
永年の使用課程に付着したほこり・油汚れ・泥などを徹底的に洗浄する事で
美観を取り戻したのは、お客様が自身では行えないアンダーフロワや
タイヤハウスそしてエンジンルームです。
いかがでしょう。新車より綺麗に出来る場合もあります。
これらはスチーム洗浄と、その後行うアンダーフロワケア作業により実現します。
毎度のことですが、バッテリターミナルの交換及びケーブルの改善は必須です。
これらはステージ1メンテナンスにより、改善します。
今回はオイル漏れの発覚した、サーモスタットの交換も行います。
この年式のルノーは、クーラントライン制御用のサーモスタットに、エンジンオイルの流れる
部屋があるため、オイル漏れが発生しやすいです。
ガスケットの質が合わないのか、樹脂部品の変形なのか、微量な漏れから始まります。
その作業の際に気付きました。
エンジンクランク角度センサの配線です。
保護被服の無くなった状態で、金属部品のすぐそばを通っていました。
エンジンには常に振動を発していますので、走行課程で被服が擦りむけたら大変です。
対策しておきました。
バッテリを外すと、バッテリトレーの汚いこと!
こういう状況の部品も、常々洗浄しながら作業を進めています。
綺麗になりましたでしょ?
タイヤが非常に古く、ひび割れも多いです。
「1911」と記載があります。
コレはタイヤの製造年と、製造週を表します。
2011年の19週目に製造されたタイヤです。
消費期限切れですね。
と、いうわけでミシュランで新調します。
この製造表記を、当社では数値の揃った状態で手配しています(可能な場合は)。
タイヤの製造ロットを揃えること、これは製造ムラによるタイヤ性能の不均一化をなくすためです。
当社の工場通信は、チューニングネタが多い気もしますが、ごく一般の方のお車を
真面目に取り組む作業の方が実は多いです。
あの店に行くと、なんだか車をイジる事薦められそうでいやだわ~って言わずに
何なりとご相談下さい。