クラシックミニの作業も行っています。
永年大切にされてきたクラシックミニの車検整備を行っています。
今となってはミニを触っている事が珍しい当社ですが、実は非常に得意分野です。
車検整備と合わせて、サスペンションパーツのリファインも行います。
高感度が非常に高い下回りです。
コンディションの良い車は、下回りも美しく!
外装を綺麗に維持するのはオーナー次第ですが、下回りを美しく維持するのは
なかなか難しい事です。
下回りやエンジンルームが綺麗だと、トラブルの早期発見にも貢献します。
ブレーキ廻りは、1年に一度はしっかりと点検整備を行う事、これは法定点検でも決まっています。
特にドラムブレーキ装着車は、外部からの点検では何も分かりませんので、分解を行います。
今回組み付けを行うフロントのサスペンションパーツです。
クラシックミニの世界はパーツのラインナップが凄いです。
辞書みたいなパーツリストが存在する程の物量です。
今回は、ロワアームを少し長いものに変更(ネガティブキャンバーロワアーム)
テンションロッドを調整式に交換(キャスター角調整・適正化の為)
ボールジョイントを調整式から非調整式に変更(古典的な構造を現代の物にコンバート)
フロントハブベアリングの交換・グリスの封入などなど、基本的な作業も盛り込みながら進めます。
ブレーキの大径化が主流の現代ですが、クラシックミニの世界では逆なのです。
小径ホイールを装着する為に、ブレーキも小径化しています。
リヤセクションにも面白いパーツが存在します。
リヤ・ラジアスアームの角度を自由自在な角度に調整可能なブラケットです。
ノーマルは、ブラケットに穴が開いているだけの固定式です。
個体差の影響を受けやすいクラシックミニは、10台の車があれば全て不揃いと言っても過言では
無いのがリヤのアライメントの値。
真っ直ぐ走るミニ・ちゃんと曲がるミニに仕上るにはひと手間が必要不可欠です。
でも、これらの調整式のパーツを活かすも殺すも、大切なのは4輪アライメントの測定・調整です。
パーツを装着して終わり・目視で調整では許されない世界だと考えています。
車・構造は旧くとも、最後の調整作業のクオリティは現代の技術が必要です。
旧い車も、新しい車も一貫してトータルで仕上て行く事が必要ですね。