プジョー106&シトロエンSAXO 用フルアジャスタブル スロットルペダル 試作品完成!
先日取り付けた ランチアデルタのスロットルペダルに感動したので、早速当社ならではのペダルも
依頼し、製作してもらいました。
デルタの問題点は、ペダル取り付け部の剛性の低さ故に、ペダル操作時に取り付け部が
しなり、スムーズな操作が出来ないという点でした。
高剛性なペダルに交換すると、今までは何だったんだ?という位にスムーズな操作が可能になりました。
ペダルで車は変わる...
この事実を当社での未だ主力車種として君臨する車でも体感したい!
その思いが形になりました。
選んだ車は、プジョー106。
ドライバーの思いを走りに変える、そんな直感的な車に、最高のスロットルペダルが
備われば、更に楽しい事は間違いありません。
思いが形になりました。
デルタのペダルの際は、ペダルロッドそのものは純正を使用するのが前提でした。
106の場合は純正ペダルロッドの形状が複雑な為、ベアリング内蔵式にする為には
ロッドの製作も必要となりました。
106のペダルも、デルタ同様に左右へのしなりが生じる為、ブレーキを踏みながら
スロットルを煽りたい時は、ペダルが横へ逃げてしまう感覚が気になっていました。
取り付け部のナットが緩み易いため、増し締めを定期的に行うのですが、締めても
やはりぐにゃぐにゃするのです。
手でも動くこの緩さ。
諦めていましたが、これが改善されるのは嬉しい事です。
それと、もうひとつ。
スロットルケーブルの末端と、ペダルロッドを繋ぐ樹脂製の部品があるのですが、
これが経年劣化で折損します。
1.3ラリーあたりの年式であれば、既に折れていると思いますが、S16は現在も
健在の車輌が多いと思います。
でも、ココ数年後には絶対に折損ラッシュが来ると思っています。
もちろん、これが折れたら走れませんからね。
今回のペダルは、この弱点も先に手を打っています。
そう。樹脂パーツは使いません。
切って捨てます。
代わりにケーブル末端のカシメ部に締めこむアルミパーツを用意しました。
抜かりないでしょ。
これなら折れる心配は皆無です。
そして、回転部にはボールベアリングを仕込みます。
これで軸に生じるガタをなくし、ロッドの動きをスムースにします。
スロットルの全開・全閉の調整を確実なものにする為、ここには調整機構を設けました。
106を整備していて悩むのが、ワイヤ長とペダルのレバー比、それとペダルロッド自体の
永年使用による曲がり・個体差からくる全開時に床までペダルが届かず、ワイヤだけを
さらに引っ張ってしまう事。またはその逆で床まで踏んでも全開にならない事。
これらの問題は、この部分を調整式にする事で解決しました。
そして、ペダル本体をもう少し右に...や左に...といった問題。
これは数個のカラーの組み換えで微調整を可能にしました。
アシを添える部分も可動式です。
さらに。
ここまで調整できれば無敵ですよね。
アルミペダルを後付けで取り付けるときに、皆さんが揃えて口にするご依頼事項は
ヒール・アンド・トゥをし易い取り付けで!
なのですが、ご要望に応えようと思うと、千差万別で好みはそれぞれ。
スペーサを入れたり、角度変えたり、色々やってきました。
永年106に携わってきて、ここにアクセルペダルの集大成が完成しそうです。
全てを好みに調整出来、更には消耗品を対策し、操作性が上がる。
これぞ決定版ですね!
統一感を出す為に、アルミペダルの決定版 OMP OA1000も付けてみました。
チラッと見えるペダルリンク周りが、素敵です。
製品完成はまだ先ですが、当社のレンタカーに装着済みですので、気になる!
という方はご試乗していただけます。
お値段設定をどうしましょうね。それが悩みです。