プジョー208 HID コンバージョンには少々難ありです
プジョー208は、標準装備されるヘッドライトのバルブがハロゲンの為、光量を上げる
為に市販のHIDコンバージョンKITを用いる場合は注意が必要です。
この車のヘッドライト点灯用電源は、省電力化を狙ったPWM制御が摘要されています。
分かりやすく言うと、一定の周期でスイッチのON/OFFを繰り返しています。
ハロゲンバルブなので、瞬間的に電圧を遮断してもフィラメントの発光が消えるのには
時間が必要な為、消えたという認識にはならないのです。
しかし、このPWM制御の車にHIDを装着した場合、PWM周期に合わせてHIDの
バラスト・イグナイタが機敏に反応を示し、点滅したり、点灯しなかったり、最悪の場合
ユニットを破損させたりといった問題が付いて回ります。
どうすると良いかというと、PWM制御を打ち消してしまえば良いのです。
簡単には消去できる制御ではありませんが、当社の SessA HID+を組み込むとそれが可能になります。
本来はFIAT500用に製作した回路ですが、208にも使用が可能です。
ご依頼を頂いた208にHIDコンバージョン作業を行います。
内側に備わるプロジェクタライトが、ロービーム側です。
バルブ形式はH7のハロゲンです。
ヘッドライト裏側のアクセスが良く、作業性も良いです。
まずは、HIDのバラスト・イグナイタ・バーナーを希望の位置へ配置します。
この時、配線の結線はまだ行いません。
配置が済めば、次は点灯回路を取り付け・結線します。
この箱の中には、PWM制御された電圧を、通常の安定電圧に変換するIC基盤と
電源リレーが入っています。
PWMをごまかすのではなく、正しく変換する方式を採用しています。
結線を終え、オシロスコープで確認を行います。
一目瞭然ですね。
ご覧のように、PWMは電源を入れたり、切ったりの繰り返しです。
HIDのユニットにこの周期でON/OFFを繰り返した信号を入力させると、びっくりして当然です。
新車オプション装着のHIDよりも安価に、さらに希望のHIDを取り付けることが可能です。
色温度の選択肢が増えるのは魅力だと思います。
SessAHID+は、電気配線の結線に長けた工場で取り付けを行なってください。
車種別の配線図や、一般の方が取り付けを行なえる分かり易い説明書は付属しません。
(と、言うと誤解を招きそうですが、内部構成は純日本製です)
SessA HID Plus! 価格¥28.600-(税込み) 通信販売は行っておりません。
当製品にはHIDコンバージョンKITは含まれていません。
ご希望・ご予算に合わせたHIDの選択についてのご相談もお任せ下さい。