106のヒーターが効かない原因は
点検整備でのお預りをさせて頂いている プジョー106S16 は、真冬の寒い時期にヒーターが効かないという厳しい状況に陥っていました。
お住まいは、弊社のある地域よりも寒さの厳しい環境下であり、マイナス10度ほどまで気温低下する事も珍しくは無いそうです。
ガラスが凍れば溶かすことが出来ず、もしくは溶けても再度凍結するといった状況に年末近くよりお悩みでした。
症状については、ヒーターブロワーから風が出ないという内容。
合わせてエアコンスッチ・リヤの熱線・内気/外気の切り替え これらが全て動作しなくなっている模様です。
ブロワーからの送風不良のみであれば、ブロワモータ本体が疑わしいですが、今回はその例にはあてはまりそうにありません。
そうなると疑わしいのはココ。
ACC・IG・スタータ これらを操作する為のキーシリンダ。
そこに組付けられている接点です。
106のキーシリンダは4系統の電源コントロールを行ないます。
その中のIGの手前段階がに導通不良が起きていました。
接点を切り替える為の内部機構(樹脂部品)が破損し、導通箇所が通じなくなっている模様です。
本来はキーシリンダ本体での交換となりますが、イモビライザの登録が必要になる事・使用する鍵が変る事、など考えなくてはならなくなるので
内部接点スイッチのみを組替えて復元する方法を選択しました。
復帰後は、問題の起きていた該当箇所は全て解消。暖かい風が吹き出るようになり一安心。
クーラーが無いよりも、暖房が無い車の方が体にはキツイです。
キーを回してエンジン始動を出来る車が懐かしい昨今。
今の車は全てキーフリー&プッシュスタータですので、機械部品の安心感に癒やされます。(トラブルは起きていましたが..)
Written by Hashimoto