アバルト595 お楽しみパーツを一気盛り
アバルト595にお乗りのお客様より、アップグレード作業のご依頼を頂きました。
今回セットアップを行うパーツは以下の内容です。
◆BMC OTA ビポストフィット
◆MSA マルチスパアークアンプ
◆クランクケース減圧 レデューサ
どれもエンジン性能に響くパーツ達です。
フィッティング前のエンジンルーム全貌。
アバルトは、エンジンカバーを兼ねたエアクリーナケースが、エンジンの真上に覆いかぶさります。
熱気がこもり易い事がデメリットとして挙げられます。
エアクリーナケースを取り外すと、イグニッションコイルが並び、その右側には後にレデューサと置き換えるブローバイ処理ボックスが確認出来ます。
既にV-UP16を取り付け済みのお車です。
手を入れるのはV-UP16同様にコイルのハーネスレールです。この部分を開き、内部の配線と結線を行います。
冬時期は、樹脂のハーネスレールが硬化気味ですので分解前にヒートガンで暖める儀式が必要。
丁寧に結線を行い、ハーネスのセットアップが完了。
純正のブローバイ処理ボックスと置き換えて、レデューサのセットアップ。
レデューサはクランクケース内に滞留するブローバイガスの圧力を、リードバルブ作用により効率良く排出するパーツです。
それにより、エンジン内部に生じるポンピングロスを低減し、結果的にエンジンを軽やかに回転する事を可能にします。
エンジンルーム内上部で行なう作業を完了し、仕上げにエアクリーナボックスの変更。
OTA独自の内部形状により、吸気効率を高め流速を高めた空気をエンジン内へと導きます。
トルク低下を起こすこと無く、吸入効率を高める事は実は意外と難しく、吸入空気を増やせば良い。という概念ではフィーリングアップは実現しがたいもの。
エンジンが喜ぶアイテム3種を一気に盛り合わせました。
変化量が多すぎて、オーナーは解釈する事に苦労するかも!?
効率アップで最大限にフィーリングアップを叶える事は、車を楽しく走らせる上でとても重要な事です。
ファインチューニングのご相談、お待ちしています。
Written by Hashimoto