124スパイダーは整備完了後の完成検査
12ヶ月点検にてお預かりをさせて頂いている124スパイダーは、作業が完了し完成検査を行なっています。
検査の一環で、オシロスコープを通しての点検を実施しています。
オシロスコープはボッシュ FSAテスタを用いての診断です。
とても素早い周期のPWMで制御される波形、これはマルチエアソレノイドの作動状況をサンプリングしたものです。
回転数と負荷によりリニアに変化するこの波形は、バルブリフトの制御の為にECUが制御を行なっています。
インテークバルブの開閉量を、電子制御化する事で不必要な吸入空気をエンジンに吸わせない事で、燃料消費量を抑える事が可能。
高出力を狙う際は、存分に吸わせることも可能とするシステムです。
どの様な制御が行われているのかが気になっていた案件です。
以前よりご利用頂いている MSA は燃焼時に必要となるスパークプラグの点火回数を増加するシステム。
こちらも以前よりご利用を頂いている V-UP16 点火電圧を昇圧することにより、スパーク力の増大を狙う装置です。
正常な昇圧状態を確認完了。
これまでに点火系統強化アイテムを2種お取り付けさせていただき、今回はバージョンアップとしてレデューサの取付ご依頼を頂きました。
124は、FFマルチエアの同型エンジン搭載車輌よりも、ブローバイガスの処理が複雑になっているのが特徴的です。
3方向からのブローバイガスをレデューサで1箇所に集約し、エアインテークへと還元します。
鋭く・軽く エンジンを気持ち良く回すレデューサ、お勧めです!
Written by Hashimoto