使用頻度こそ少ないが、便利なアイテム
工場内には、年に一度程度しか使わない工具が無数に存在します。
今回使用したのは「Uビード作成ツール」。
一般整備ではあまり使う事は無く、追加整備や特殊作業の際に必要となるツールです。
アルミパイプを車両に用いる場合、長さを合わせて切断したパイプそのものでは、液体を流す際に圧力でホースが抜け出てきます。
そのホース抜けを防ぐために、ビード(かえり)を作成するものです。
アルミパイプの先端に、ツールを差し込みます。
差し込み後に、ツールの後端に備わるボルトを締めこみます。
締め込む事で、内部にセットされた金属ボールが、パイプを内部から押し出してくるという仕組み。
そのままボルトをゆっくりと回転させる事で、ビード加工を行えます。
こうなれば、ラバーホースの差し込み・ホースバンドの固定を行う事で圧力に対しての保持力が整います。
昔、この様な物が無かった頃はリベット打ち込みで抜け止め対策を施したり、溶接ビードで同様の事を行ったりしていました。
手軽に抜け止め加工が出来ると、作業性にも貢献し、安心感も向上。
工具は大切ですね~!
Written by Hashimoto