プジョー106S106 ステアリング廻り整備
サンダンスイエローのプジョー106S106は走行21万キロを超えての定期点検での入庫です。普段より定期的なメンテナンスを欠かさないユーザー様の為、入庫の度に異なった箇所を重点的に作業を行ってきました。今回は操舵に影響を及ぼすステアリング廻りを充填的に作業を行います。
ステアリングホイールを操舵した際、タイヤホイールに正確な切れ角を伝える為に大切な箇所となり、重要保安部品でもある為、点検入庫の際は、常に目配りを行い状況を確認してきました。
ラックアンドピニオンの機構を持つ106ですが、構造をコンパクトに纏める為、ラック片側より左右のタイヤホイールに操舵が伝わる構造となっておりステアリングラック片端にジョイントを持ちそこから左右のタイロッド・タイロッドエンドに動きを伝えます。
併せて左右ロワアームを車両から外し先端のボールジョイントをプレスで入替交換します。ハンドル操作にも大きく影響を及ぼす部品となり今回までにも交換履歴の有る部品です。
ステアリング廻りの部品交換を行い、アライメント調整を行います。リヤのサスペションメンバー全体を動かしスラストアングルを揃え、フロントはステアリングホイールのセンターと左右切れ角に注意してアライメント調整を行います。
車両の販売終了より20年余り経ち生産終了の部品も多い為、入手できない部品も幾つか出てきました。純正部品と同等の社外部品を使用する事も多くなり、その中でも良品を見極め使用する事で末永く快調にお乗り頂けます。