描かれたマークが逆?


アバルト595はタイミングベルトの交換を行います。
走行距離がこの先に増える事を見据えて、大物整備を数回に分けて行う運びとなりました。

クーラントの回収を行い、分解を始めます。
ここで行うクーラント回収とは、真空・低温沸騰式 回収法です。
冷却水を外部に流す事無く、2/3程の量を回収が可能。それにより、工場は汚れず、エンジンルームにもクーラントが滴ることなく施工が可能です。
タイミングベルト・ウォータポンプの交換前には必須作業です。

ベルト交換と同時にサーモスタットの交換も行います。
新車から未交換である事が、ホースバンドの形状で確認できます。
樹脂のワンタッチコネクタが破損し易い事が事例として挙げられますので、5年ほど経過した車輛であれば交換を推奨しています。

SSTによるベルトの位置検出を行った際に気になったのが過去に付けた合いマークの位置が180度逆であった事。
これも間違いでは無いですが、正解の手法では無いです。

ベルト背面にひび割れが鮮明に確認できます。
今回の作業で交換を行う事ができてよかったです。


ゴム質の問題ですかね、フィアット系1400ccのエンジンでは、ベルト劣化が予想以上に進んでいる事が多いです。

今回、新調するパーツ。
タイミングベルト・テンショナ・サーモスタット・クーラントタンク

クランクとカム位置を正しく合わせて、ベルトテンションを調整。

次はクラッチ機構の交換が控えていますが、今回の作業はひとまずここまで!
工場の段取りを組み立てて、入庫時期をご案内させて頂こうと思います。
Written by Hashimoto

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