メガーヌRS ブレーキ周りのリファインを進行中


メガーヌ2RS はブレーキ整備を進めています。
前後のブレーキキャリパ オーバーホールをはじめとし、ディスクロータとパッドの交換を行います。

ブレーキキャリパーをオーバーホールするには、それぞれのキャリパに合わせたリペアキットが必要となります。
これらリペアキットについては、カーメーカーによって部品設定の有無がありますので、施工の可否はその設定により変わるものです。

ルノーの場合は部品の設定が親切と言えます。
リヤキャリパーのリペアキットは純正品の設定がありますので、部品で困る事は無いと言えます。
問題はフロント側のブレンボキャリパです。
ブレンボのリペアキットは、欧州車の場合はほぼ壊滅的でして、標準でブレンボが装着されている車の中でリペアキットが設定されている事は皆無です。
パーツリストを眺めていて「おっ!リペアキット出るじゃん」と思っても、そのイラストはダストブーツのみという事はすくなくありません。

必要なのは、ダストブーツよりも中身のシールリングですからね。
弊社では様々な車両に使用可能な、シール・ブーツ・ピストン をブレンボ問わず取り揃えています。
必要な時に、必要な車両のキャリパをオーバーホールする事が可能です。

パッド・ローターの交換、ブレーキホースはステンメッシュ製品に変更して各部のリファインを完了。

 

今回の作業前に気になった事が、バンドブレーキの効き具合についての不具合。

ブレーキテストにおいて、右側のハンドブレーキの効きがとても悪い事が判明しました。

原因がキャリパー側の動きなのか、ハンドブレーキ機構なのか、それを探るべく感覚的にとても疑わしかった部分に対策を施してみると。

それにより効き具合の改善を確認できました。
取り外したハンドブレーキケーブルを確認すると、薄らと錆の様子を確認できます。
単体作動でのケーブルの動きは、とても硬くなっており、これがハンドブレーキ操作時の違和感に繋がっていたものと思われます。

このケーブルの組み換えの施工性がとても悪い!
フロワー裏側に空いたホールに、ケーブルを通していく構造で、室内側にはケーブルを通すためのチューブが道筋として用意されています。

何とかケーブルを引き込み、キャリパー側にワイヤーエンドをセットすれば作業は完了。

とても快適にハンドブレーキの操作が可能になりました。
凝り固まったワイヤーの動きが操作性を阻害していた事がよく分かります。

そして、本来の目的でもあるハンドブレーキの効き具合も改善され、しっかりと作動する様になりました。

Written by Hashimoto

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