FIAT500 1.2 デュアロジック フルリフレッシュ


移動式充電器の利便性を知り、その後に続くミッション降ろしをスタートしたのは、フィアト500の1.2 デュアルロジックです。
今回はフロントバンパーは取り外さずに施工を試みましたが、バンパーを外した方が作業時間は短縮できるかな?という結果です。
バンパーを取り外さなければ、サブフレームに繋がる前後のストラットバーを取り外せない構造なので、バンパー外すのがセオリーではあります。

走行距離は10万キロを越えたあたり。
ここまでミッション関連のトラブルは皆無な車輛でしたが、このところ油圧ポンプの駆動頻度がとても増加していることと、ポンプ作動音が大きくなっていた事がきになっていました。
乗り込む際のドア・オープンに合わせてポンプが作動・一定時間経過で自動停止、その後キースイッチのオン操作で再度ポンプが作動、ようやく規定圧に達するというこの時間経過はデュアロジックの発する整備時期である事のお知らせです。
その後も、信号待ちのアイドリング状態において、無操作に関わらず油圧ポンプが作動する。これは油圧保持力低下を意味します。

この症状から、ポンプの交換・アキュムレータ交換が必要と判断できるのですが単品購入のコスト高が半端無いのです。
ポンプ19万円・アキュムレータ3万5千円 それに対してアッセンブリは25万円、いかに本体を交換するのがお値打ちであるかという事ですね。

1.2エンジンのクランクシールは、オイル漏れを起こしている事はあまり見かけませんが、硬化している事が多いです。
オイル漏れが始まるのも時間の問題ですので新調します。

クラッチディスクの新旧テストの実施。


10万キロの走行距離を経たデュアロジックのクラッチとしては、減り量は控えめに感じました。
デュアロジク制御車の場合、クラッチを労わるという乗り方は出来ないので、ゴーストップの多いシーンで使い続けると10万キロの走行ではペラペラになるもの。

恒例のクラッチ単体テストと、荷重値測定ですね。

この時にしか行えない事を、各部に施工を施して作業を進めています。
クラッチレリーズレバー及び、上下のベアリングの組み換えは必ず行っておきたい事です。
金属疲労で折損する事があるレバーですので、要注意です。

アクチュエータ本体は、アッセンブリ交換がコストパフォーマンスで考えると最善!
全てが新しくなり、さらには油圧制御部品も最新型の物に変更されスムーズな作動を実現するという意味ではこの選択がベスト!


各部の組み付けを進め、フレーム周りの美化も促進。
ここから先の10万キロを目指してフルリフレッシュも大詰めです。
Written by Hashimoto

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