バッテリの小型化は BMC のために


ルーテシア3RSに BMC OTA エアインテークのセットアップを行います。
シリコンホースの到着を待ち、部材が揃ったので作業の再開です。

前回の作業から画像を使い、純正のクリーナボクス撤去の様子。
広いようで狭く、分解効率の悪いエンジンルームの構造なのですよね。

BMCのクリーナボックスをセットするには、このままでは装着が困難でして。
バッテリのサイズを小型化する必要があります。
今回の施工車両は、今回の作業を見据えて昨年のバッテリ交換時に小型化を実施済みでありました。
ルーテシア3RSに標準搭載されるバッテリのサイズは、LBN3企画。
私たちのも常時使用するバッテリのサイズは3種類あり、LN1・LN2・LN3の三種となります。
数字が大きくなるにつれ、大きく・重たくなります。
LNの間に付く B は背丈が低い事を現します。

BMCのOTAを搭載するにあたっては、その規格内で最も小さな LN1 を選択します。
容量的に小さいのでは?と思いがちですが、意外と何とかなるもの。これにより、充電回路に問題が発生したことも早期にバッテリが弱った事も無く
小型による軽量化の恩恵も受けながら、高効率なエアクリーナを取り付ける事も実践でき、アップグレード化に一歩近づきます。

シリコンホースは、ID70の角度違いを2種用いてそれぞれの長さをカットしながら造り込みます。
レデューサが装着済みである事が多い、ルーテシア3RSはシリコンホースにブローバイガスの戻し口を専用設計で加工する必要もあり。
2台分のホース加工を行い、次回の装着時に役立つように事前仕込を行いました。


ホースのそれぞれの角度合わせがとても難しいのが、この作業の中で最も難易度の高いポイント。
バッテリを小型化したとは言え、それでもクリアランスはとても少なく、いかに上手く隙間を使ってボックスを据え置くかが肝です。
特にプラスターミナルとの接触には細心の注意が必要です。

バッテリ周辺に配置する、リレーボックスは本来の固定箇所を失う事になるので別の方法でスマートに固定する事も大切です。

BMC OTA本体の持つ性能向上の他に、バッテリ小型化による軽量化のメリットと、エンジンルームに隙間が生まれる事で風通しが良くなり
エンジンルーム内の熱気を効率よく排出する事にも貢献するのが今回の作業の魅力です。

Written by Hashimoto

関連記事