EP6 テンロクターボは2次被害に注意せよ


法定点検のお預かり~整備プランのご提案をさせて頂き、作業の開始となるのは プジョー308 です。
走行距離は14万キロ程。
過去にも複数のトラブル修理を完了済みではあるものの、今回も色々な個所がトラブルを起こしていました。

この手の車輛は、気付かぬうちにトラブルが進行する事が多く、何度も同じ様な箇所に手を入れる事になります。

今回は、オイル漏れが原因による、ウォーターホースの劣化。
ここが気になりました。


ラジエタロワホースと、クーラントポンプに漏れたオイルが付着し、その為にホースのラバー素材が変質を起こしていました。
この状況を見るまでは怖さを感じないのですが、見た瞬間に「こわっ!」と思うもの。
クーラントラインは、加熱時には1bar以上の高圧状態となります。その為、オイル変質を起こしたホースは加圧され膨張に耐え切れずに膨らみます。
最悪の場合、圧力に耐えられず裂けてクーラントを放出するという最悪のシナリオが用意されています。

そうなる一歩手前の状態でした。特に、真夏の時期はそのケースに陥りやすいものです。
直前に気付けて良かったです。



油分を吸収したホースは交換する以外に手段はありません。
油分吸収・膨張したホースは、蛙を飲み込んだ蛇の様になります。
膨らんだホースは、触れれば危険!そう感じる状態にまで姿を変えますので、近寄ると危険です。

たかがホースの交換ですが、分解行程は多く、それなりにごっそりと分解する必要があります。
テンロクターボは、整備性が悪い。いつも思います。なぜこの構造にした?と考えさせられます。
構造を複雑にしたその場所が、最も整備を必要としているという実態に、疑問を抱きます。

我が家も、スタッフも、同じ系統の車に乗るのですが、プライベートの時間に部品交換を行う事は少なくありません。

今日もLED灯光器が良い仕事をしています。
最近では、カメラ用三脚に固定する方法を考え、スタンド灯光器として使っています。
見上げるも良し。上から照らすも良し。高さも角度も変化自在に、見たい個所を的確に照らしてくれます。

良いツールは裏切らないですね~!
Written by Hashimoto

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