工場通信

この頃のアバルト好きです

初期の頃のアバルト、メーター表示もシンプルな時代で、コンペの名がつくもののブレーキキャリパーはブレンボでは無いモデル。

手が掛かる？そんな意見も聞こえてきますが、アバルトは手を掛けてなんぼ。そう思います。手を掛ければ掛けるほど、自分好みに合う仕様へと育て、熟成させられる楽しみがあります。

数ある輸入車の中でも、群を抜いてシンプルな構成が魅力でもある。そういう素性なので、ベースが良ければやる事やればビシッと仕上がるクルマだと思っています。

今回の595もそんな一台であります。結構手の入った中古車として購入され、不具合改善を行いながら時間かけてここまできました。

今回は法定点検でのご入庫ですが、メインはこちら。

メカチューンの定番！

軽量フライホイールのセットアップです。良いですよねー、この部品。多方面から毎日の様にオーダーをいただく逸品です。

組めば確実に変化を体感できる！メカチューンで無ければ味わえない通好みに仕立てあげる事を得意とするアイテムです。

サクッとミッションを降ろし、スムーズに進行中！

クラッチの減りは、10万キロ相当に減っていそうな印象。

クラッチペダルは重たくなっていました。

分解中に気になったのが、コチラ。

シフトリンケージの劣化です。ラバーブッシュを介した、ダルな変速機構。ゴムがヘタリ、抜き取る際にズボ抜けました。

走行中の出来事では無くて一安心。

クラッチメカのメインパーツ。クラッチディスクはそこそこ派手目に減っていました。

交換前のクラッチディスクは6.8mm

新たに組み付けるクラッチディスクは8.0mm

スリットは消えかけ、繋ぎ合わせるリベットは表に露出しそうになっていました。

クラッチ交換は、10万キロ付近で必ず必要になる作業。

この作業を、楽しみを混ぜて行うのか、普通にこなすのか、予算の兼ね合いもありますが、楽しんだ者勝ちだと思います。

軽量フライホイールを組めるチャンスはこの時しか無いですからね。

さーて、バリっと仕立てていきますか！

Written by Hashimoto