プジョー・パルトネールの燃料ポンプ交換


パルトネールは「エンジンが始動しない」という事で、レッカー搬送によるご入庫でした。
調べを進める中で、分かったのは燃料ポンプが動くときと動かない時があるという事。

レッカー搬送直後は、普通に始動しましたのでポンプについては疑わなかったのですが、その後症状の再発~ポンプ不動を特定します。
室内のフロワーパネルにはポンプにアクセスする為のサービスホースは無く、タンク本体を降ろしての作業となります。

タンク本体を取り外せる場合は、タンクを丸洗いできるというメリットがあります。
外した直後は埃に包まれた外観でしたが、スチーム洗浄を行う事で見た目も作業性も向上。

動かなくなっていた燃料ポンプ。
見た目の色も、電極端子も、それぞれ随分とお疲れの様子でした。


新しいポンプに組み替えて、車両に搭載。
問題なくエンジンが始動を確認した後に、満タンまで燃料を給油し、上部シールからの漏れが無いかを確認し、作業完了となります。

車検が迫る当車輛ですが、各部の点検をしているとバッテリは4年経過・エンジンオイルは1万キロ以上の使用過程を経ています。

必要な事は前倒しで施工を行う運びとなりました。

燃料ポンプの交換は、どんな車にも必要となる事。
その際の注意点として、交換後の燃料計の針の動きが挙げられます。
今までどおりに満タン給油を行ったにも関わらず、今までの位置まで指針が上がらない。という事は良くある話。
こういう時、ユーザー目線では「満タンにならなくなった」という意見が出る物です。
正しくは「満タンにはなっているが、指針のさす位置が変わった」これが正解です。
メーターは、抵抗値を基に動いています。
燃料ポンプが変われば、燃料計を繋がる抵抗器の抵抗値に少なからず変化が生じます。
そうなれば指針の示す位置が変わるのは仕方ない事だと考えます。
同じ位置にする事は難しく、対応方法は新しい指針の位置に慣れることが得策です。

今回のパルトネールは、給油満タン時に指針はMAXの位置を示していました。

部品交換による、その後の車輛についてご説明を行う事も我々の使命ですね。
Written by Hashimoto

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