アバルト 2ピースロータを1ピースに変更
ウェイトの違いは歴然!
車検整備でお預かりをさせて頂いているアバルトは、フロントブレーキディスクに歪が出ている事が判明。
お客様と、どの様な方針で修理を進めるかをご相談させて頂きました。
現在装着中のディスクロータは 2ピース+ドリルド(この頃の純正パーツですね)は、とても贅沢品です。
お値段は2枚でなかなかの高額となります。
フロントを1ピースのスリットに変更する手段もあります。
その選択ですと、社外品を使用すればコスト的には抑える事が可能。
過去にリヤビッグロータを、フロントに合わせてドリルドを選択している為、前後の見た目バランスが崩れるデメリットがあり。
というわけで、アバルト純正の1ピースドリルドロータへの変更となりました。
交換前のディスクロータの歪を現す、SDL ブレーキテストのグラフ。
贅沢品でもある2ピースローターは、ひとまずお返しし、いずれ研磨修理などで使用できるならばその機会に復活しましょう。
ローターサイズは305mm
そして驚くべき事実が判明します。
2ピースロータのメリットは、モータースポーツシーンにおいてハードブレーキングが連続する状況下、高負荷時のステアリング操作が重なると
ロータの反力により、パッドを介してキャリパピストンが押し戻され、その次のブレーキング時にペダルが奥に入り込む事を防ぐ事。
だと思っていましたが、重量の差がここまでとは思いませんでした。
2ピースロータ 6.1キロ
1ピースロータ 8.2キロ
1枚あたり、2キロの重量差がありました。
左右で合わせると4キロの差ですね。これは思った以上に差が大きい!
バネ下重量の低減という言葉が有りますが、1ピース→2ピースの場合はその恩恵を感じる事が可能。
今回はその逆ですね。
とは言っても、価格の問題も大事です。
今時のコンペを買えば、皆がこのロータが付いていますので、あまり深くは気にせずに行きましょう!
ジャダーの兆候は完全に拭う事が出来ました。
安定したブレーキ性能を維持する事の方が大切です!
Written by Hashimoto