よしよし、良いぞこの感じ!


サスペンションのリファインを進行中のリミテヴァンタンは、アクスルアッセンブリの点検を行っています。
サスペンション構造物の核となるアルミと鉄の融合帯は、コンディション良好。
ロワのジョイントは交換する程のガタつきは起きておらずスムーズに進行できそうです。

シャシスポールの場合は、錆びて折れていることが多い フロントスプリング 。
カップに装着されているスプリングは、スポールとは前後共に異なり、レートアップとローダウンを実現します。
スプリングの最下部にあたる巻きの一部が錆びていましたので、手当てを施します。

分厚い膜厚を形成するコーティング材。
本来はアンダーコート的に用いる製品です。
製品の特性上、塗膜の柔軟性と防錆効果が高い事から錆びたスプリングの手当にも向いています。

巻きつけていた純正のスプリングラバーは、湿気の温床となる為に除去します。
その後に、必要部位のみを覆うラバーを巻き付けます。控え目に設けられた水抜き穴が良い仕事をします。

エナペタルさんに製作依頼をしている 弊社オリジナルのダンパーはカップ用とスポール用の2種をプロデュースしています。
ケースの長さと、ダンパーストロークがそれぞれ異なります。
こういう違いを知ると、ルノースポールがサスペンションセッティングに力を入れている事が伝わります。

リヤ側も同じく、ストロークが異なります。


アライメント施工前ですが、ダンパー機能の点検と、異音改善の確認の為に試運転とSDLテストを施工します。
とても安定感のあるグラフが出力され、施工側としても満足の出来栄え。

昨日お届けした施工前のグラフと比較すると、大きな違いが出ている事が目で見て確認出来ます。

この後はアライメント調整を行い、その他の基本整備も含めて仕上げていきます。
とても良いクリオに仕上がりそうです!
Written by Hashimoto

関連記事