続々とミッション降ろしを続けています
トランスミッションを降ろす作業が続いています!
先日の1.2L 500の作業に区切りがついたので、続いてはアバルト595 MTA の軽量フライホイール作業を進めています。
恒例のフロントセクション分解から始まり、気付けばミッションは降りていました。
「ホイストがこの場所にあってよかった」とつくずく思います。
走行距離は5万キロを越えたあたりですので、大きな問題も無く作業はスムーズに進みそうです。
最近、この手の作業を行う中で注意しているのは、クラッチカバーと油圧レリーズの距離感について。
マニュアル車の場合は、注意点は無いのですがMTAの場合は十分な注意が必要です。
機械的確認も大切ですが、作業前のテスタ診断による実測値の確認は怠る事ができません。
過去にクラッチを交換済みなのかどうか、現在のクラッチ接続ポイントの数値確認などなど、確認すべき点は無数に点在しています。
作業開始までに1時間ほど、テスター確認を行う事も少なくありません。
組み付けるのは、アバルトチューニングのベストパーツ「軽量フライホイールKIT」です。
サブフレームの分解に合わせ、ロワアームブッシュの組み換えも並行して行います。
お客様からのリクエストで、クランクプーリの交換も行います。
単体でのクラッチ遮断試験を行い、組み付け後のトラブルをも未然に防ぎます。
99%の確率でクラッチ操作に問題は起きないのですが、施工するのとしないのとでは安心感が大きく違います。
これは、軽量品である場合も、そうでない場合も同様です。心配性なのでしょうね..確かな安心を手に入れたいのだと思います。
各部の組み付けを終え、組み付け復旧に入りました。
弊社オリジナルの軽量フライホイールは、エンジン性能に大きな変化を出せるのは当然の事。
エンジン始動時のクランキング音にも楽しい変化をプラスします。
クランキング時に「キンキンッ」と甲高いサウンドを奏でる事が特徴的です。
先日、組み付け後のお客様がエンジンを始動した際に「おーーー!かっこいい!」とお喜びいただけました。
メカニカルチューニングの醍醐味ですね。この様な機械的サウンドの変化が嬉しいと思える方のマニアック度は相当な高いレベルであると推測します。
車好きで、機械好き。そういうユーザーさんが多いのが弊社のユーザー様の特徴であり、そこを理解した車遊びをご提案するのは当社の得意とする内容です。
どっぷりと濃い車遊び、してみませんか。
Written by Hashimoto