ジュリエッタ1750 タイミングベルトとオルタネータの交換


ジュリエッタ・クアドリフォリオはタイミングベルト交換の作業をスタート。
「永く・大切に乗り続けたい」思いがよく伝わるお客様のジュリエッタです。
予防整備の意識が高く「今回のタイミングベルト交換では発電機を交換したい」とのご要望を頂いていました。

発電機の交換作業は、車種によっては作業性が悪い事が多いです。
1750ジュリエッタの場合、前期モデルのスチール製シリンダブロックの場合と、後期型のアルミ製シリンダブロックの場合で発電機の交換要領が大きく異なります。
どちらの場合でも言えるのはタイミングベルトの交換時がベストタイミングであると言う事。

タイミングベルトの交換を行うにあたり必要な準備を行いながら、作業途中で発電機の交換を行うという流れです。
画像は、カムシャフトエンドにカムタイミング固定用のツールをセットしたところ。

ベルト廻りの分解後に、発電機の取り外し。スペースがある様な素振りをみせつつも、作業性が悪いのが1750です。
本体の固定部を緩めても、オルタネータを深く覆う様なデザインのブラケットが邪魔して簡単には外れて来ません。

オルタネータの交換時期は、10万キロを越えたあたりからが適正タイミングです。
ですが、一昔前のオルタネータよりも、各部の耐久性が向上している事は間違いありません。
一昔前は、ICレギュレータが壊れてしまい、発電不良を起こす→交換。となる事が多かったです。
最近は、その様なトラブルは滅多に起きず、機械的消耗が極限を迎える事により発電不良に至る事が多いです。

機械的消耗の代表的な点は、レギュレータのブラシ消耗です。
ブラシとはオルタネータの中心部に設けられたスリップリングに対して接触する電極です。

これは、スプリングでスリップリングに押し当てられていて、摩耗が進んだ場合でもスリップリングに接触する構造になっています。
次の画像は、スプリングを押し込み隙間を作った様子です。
新品のブラシは長く作られており、徐々に減っていくという事ですね。ブラーキパッドの様な物ですかね。


新品のオルタネータを組付け完了。
この後、タイミングベルトの交換作業に戻ります。

ジュリエッタ1750は、基本設計は強く作られており、しっかりとした予防整備を行う事で大きなトラブルを回避する事が可能です。
距離と経過年数管理を適切に行い、安心して乗れる状態をご提供しています。
Written by Hashimoto

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