愛車の本当の性能を知りたい方、まずはこの整備から!
「修理では無く整備」 そんな言葉の当てはまる当社イチオシのメンテナンスメニューと言えば
「ステージ1ベーシックメンテナンス」です。
車を制御する無数の電気系統部品に、安定した電圧を供給する事が可能な当整備は
施工車種を選ばず、対象車種の年式も問わず、施工の可能な万能メンテナンスです。
目にみえない電気の流れを整備する事になりますから、形として残る物でもありません。
そういった場合、最も説得力のある「数値化」をご提示する事で、中身の濃い整備としての
結果をご提供します。
今回の施工車輌は アルファロメオ147ツインスパーク セレスピードです。
さて、どんな現状であり、有効な結果が残せるでしょうか。
見慣れた光景のエンジンルームです。
今回の施工内容は ステージ1ライト ですので、メイン配線の引き直し及びバッテリターミナルの交換
オルタネータからのダイレクトケーブルの追加を行ないます。
最も酷いのは、このバッテリターミナル プラス・マイナス両側です。
バッテリポスト部に対しての接触面積があまりに少ないのです。
おおきな電流が必要となる際に、接触抵抗の過大から発熱をし、接触面は変色している事が確認できます。
電気の流れの始点・終点がこれでは、効率の良い電気の使い方は不可能です。
現行車においても、未だ同様の部品で接続されていますので、経年劣化と共にこの様な状態に陥ります。
バッテリ上部にはフューズが並ぶ為、簡単にはバッテリターミナルを交換する事ができません。
よって、ジャンクションボードとターミナルを繋ぐ部品を、車輌に合わせて製作しています。
途中経過の画像がありませんが、作業が完了しました。
メインアースケーブルは147の場合、バッテリターミナルから1本が伸び、ボディアースを経由し
トランスミッションへと接続されます。
今回は、メインアースを3本とし、エンジンブロックへもアースをとっています。
作業前・作業後の数値による変化をご覧下さい。
BOSCH FSAによる、オルタネータ点検の様子も掲載しました。
いずれのデータも赤枠部分は作業前 青枠部分は作業後のものです。
施工車輌は、アイドリング時の発生電圧が低い為、夜間走行の際にエラー入力もあった様です。
オルタネータ不良の可能性もあるとみて、診断をしたところ交流波形の異常が見られなかった為
ステージ1メンテナンスのみで、正常な充電回路へと復活しました。
やはり電気は大切です。
確実な発生電圧・ロスの無い充電回路 これが実現し始めて本来の調子を体感できると考えます。