分解開始直後に嫌な物出てきたぞ。。
156 Ti JTS 40万キロを迎える為に今出来る事
補機類ブラケット破損からの、レッカー入庫。そして、ミッションも同時に修理。という流れでトランスミッションを降ろしたのが前回までのお話。
本日はそのトランスミッションの分解を進めて行きましょう。ミッションケース分解の順番・手順は、ミッションケース・構造により異なります。
この頃のミッションは、先ずは5速カバーを開け、5速機構を分解してからメインケースを取り外す流れ。
最近のミッションは、5速(場合によっては6速)を分解せずとも、いきなりメインケースを開く事も可能になりました。
構成部品点数を抑えられ、シンプルな構造かつ、ミッションケースの小型化に貢献したという事ですね。
そんな分解作業の最中です。5速ケース内に怪しげな金属破片が見つかります。
指先に持った破片がそれです。
「あらら~。。こんなん出てきたら、アウトでしょ~」スチール素材・どう見てもギヤの歯の断片。しかもこのサイズとなれば。。
デフのリングギヤであるのは間違いなさそうです。メインケースを捲って、内部確認を急ぎます。
見事に1歯が欠けていました。
リングギヤを探す必要が出てくるのですが、国内の新品在庫は無く絶望的な状況。
リングギヤと言うのは、いわゆる最終減速ギヤであり、車種によりギヤ比は細かく異なる設定。
今回の156は 56/15 リングギヤ56歯・ピニオンギヤ15歯 から、3.73というファイナルギレレシオです。
56歯のギヤがみつければ、そのまま修理を進める事が可能ですが、そうで無ければ最終減速比を変更しての修理を考える必要あり。