20年の時を経て、暖めたスッテカーはとても意味深い!


アバルト595 モンスター ・ヤマハにお乗りのお客様よりブレーキパッドの交換についてご相談を頂きました。
車内に無造作にあしらわれたステッカーに思わず反応。
「どこで手に入れられたステッカーですか?」
「20年近く昔に、めいほうラテンミーティングでもらいました」との事。
その頃はラテン系の車に乗られていたわけでは無く、友人の付き合いでお越しいただいたそうです。
20年の時が流れ、アバルトユーザーになり「そういえばあのステッカーの店って?」と調べて頂き、お問い合わせを頂くきっかけになったと伺いました。

何気なく手にしたステッカーが綺麗な状態で永年維持され、ご縁あり足をお運び頂けるようになるとは思いもせず。
人生、どこでどんな繋がりが持てるかは分からないものですね。
嬉しくて写真を撮らせて頂きました。
ちなみにラテンミーティング開催の頃(通算8回か9回の継続だったきがします)は私は20代前半。
会場内でのスタッフ業務では無く、主に入場ゲートでの案内係りと、会場撤収時の鉄の柵を積載車に積み込んで走り回るという肉体労働に徹していました。
時は流れています。

前後のブレーキパッドを当社の低ダストの製品に交換します。
気になるのはリヤディスクロータの錆の多さ。
レコード盤上に錆が発生しています。
これはブレーキパッドとロータの当たり面の不均一さを意味します。
過去にブレーキ鳴きの様な症状に悩まされ、色々と処置を行った経歴があるとの事です。

前後共にハブフランジは完全に錆が出ています。
これではホイールのフランジと面当たりが出来ず、行く行くはホイールがハブフランジに固着し外せなくなるという事態になったはず。
しっかりと対処して進めて行きますよ!

除去できる限りの錆を落とし、防錆の為のペイントを施します。

キャリパ側も清掃を行い、SessA低ダストブレーキパッドを組み付け。

最後にハブフランジに防錆剤を薄く塗布し、仕上げていきます。


前後共に同様の仕上げを行っています。

若干心配なのは、リヤディスクロータの今後です。
当たり面が不均一な状態でしたので、ロングライフな低ダストパッドに綺麗な当たりがつくのはいつになるのかという事。
当たりがつくまでに時間を要すと、今回除去した錆が再発してしまいます。そうすると、ブレーキ鳴きや違和感を生じる可能性があります。

今回のアバルトの走行距離は約8000キロ。1万キロ未満であっても、ローターには筋状の痕跡がありました。
ノーマルパッドの攻撃性がいかに強いか、という事を意味しています。

ベストは新車時にパッドを交換しておくという選択であるというのが、私たちのご提案です。
Written by Hashimoto

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