106S16 電動ファン(クーリングファン)のトラブル事例


「水温が上がって、警告灯が点灯する」
との事で、106S16は冷却関連のトラブルでお預かりをさせて頂いています。

状況確認を行うと、どうもクーリングファンが回っていない。
真夏では無くなったので、走行中は水温は安定。流れの滞る様な運転状況の中ではグングン水温が上がる。

先ずは何故ファンが回らないのか、を追求しました。
冒頭画像は、クーリングファンを制御するフューズが備わるフューズボックスの裏側、配線など点検中。
配線を有る箇所まで引っ張ると、時折ファンが回転を始めるので「怪しい」と思い注意深く観察します。

「フューズは切れていないし」

っと思ったのですが、なんとフューズのアシが溶断していました。

あらま。ココ!?
ファンの消費電力が増えているのかな。。そんな思いもよぎります。

相手側の端子を磨いて、フューズを交換して、ファンが作動する様になりました。

しばらく作動をさせて様子を診ていると、高速側ファンに切り替わった途端に2個有るファンの片側しか回っていない事に気付きます。
まだ何かトラブルがあるのか。
バンパー外して、作動回路確認の為にリレー作動を点検。
配線図を出してくるよりも、実際の導通・電気の流れを見るのが最短と判断して探求すると、3つあるリレーの一つが作動不良を起こしていました。


それぞれのリレー特性を把握し、ボッシュ製のリレーに全てコンバージョン。
正常作動する様になり安心です。

電気のトラブルは手間が掛かります。
Written by Hashimoto

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